楽天グループ、1億件超の会員情報流出説を否定 「情報漏えいが発生したという事実は確認されておりません」
サイバー犯罪フォーラムで楽天の会員情報1億件超が販売されているとの投稿が拡散した。ITmedia Mobileが楽天グループ広報へ取材したところ、流出の事実は確認されていないと回答した。同社は不正利用対策としてパスキーの導入やモニタリング強化などを進めている。
サイバー犯罪フォーラムにおいて、楽天の会員情報とされるデータ約1億100万件を販売する旨の投稿が行われ、SNS上で懸念が広まった。楽天モバイルをはじめとする各種サービスの契約者情報や、個人データの流出、不正利用といった悪影響が危惧されている。
そこで本誌(ITmedia Mobile)は、ネット上で取り沙汰されている疑惑の真偽や、楽天モバイルを含むセキュリティ対応状況について、楽天グループ広報へ取材を行った。
まず、ネット上で拡散している「1億件超の会員情報流出」の真偽、闇フォーラム上の販売投稿に楽天モバイル(MNO/MVNO)の契約者情報が含まれているかという点と、「楽天ドライブ」の不正アクセス事象 との関連性について確認した。
これに対し、楽天グループ広報は「お問い合わせいただきましたような情報漏えいが発生したという事実は確認されておりません。また、サンプルデータについても、該当するアカウント等は確認されておりません」と、ネット上の情報を明確に否定した。楽天ドライブの件に関しては、「対象となるお客さまにご案内を行っております」とした。
ネット上で拡散している大量の会員情報流出の真偽や販売投稿に楽天モバイルの契約者情報が含まれているか、「楽天ドライブ」の不正アクセス事象との関連性について確認した。楽天グループ広報は「お問い合わせいただきましたような情報漏えいが発生したという事実は確認されておりません。またサンプルデータについても該当するアカウント等は確認されておりません」と明かした(画像は2025年7月、「Rakuten AI Optimism」会場にて撮影)
続いて、楽天モバイルアプリや楽天ID連携サービスにおける不審ログインの急増有無や、今後のセキュリティ強化策、ユーザー向けの注意喚起策について聞いた。
不正利用への対応について、楽天グループ広報は「不正利用については各サービスにおいて厳正に対応しています。当社グループでは各サービスの特性やリスク、お客さまの利便性などを考慮し、セキュリティ対策をはじめさまざまな不正利用対策の強化に取り組んでいます。また、安心してお客さまにサービスをご利用いただけるようグループとして『パスキー』または『メールアドレスによる二要素認証』の順次導入を進めています」と説明した。
さらに楽天モバイルにおける独自の取り組みとして、楽天グループ広報によると「楽天モバイルでは不正検知のためのモニタリングの強化、契約時の本人確認方法の見直し、パスキーの導入など、追加対策を導入しています。また、お客さまにはフィッシングやパスワード使い回しなどに関する注意喚起およびより安全な認証方法としてパスキーの利用を推奨しています」と明かす。さらに「お客さまに対しては当社および各サービスから、従前より上記を含むさまざまな注意喚起を徹底して行っております」と、ユーザーへの案内に関して補足的に説明した。
楽天グループは、ECやフィンテック、モバイル通信など70以上のサービスを展開し、日本国内で1億以上の楽天会員IDを保有する企業だ。巨大な会員基盤を抱える同社だけに、今回ネット上に出回った情報に対し、不安の声がSNS上で見られた。
今回の一連の疑惑に対し、楽天グループ側は大規模なデータ漏えいそのものを明確に否定した。しかし、ユーザー側としてもパスワードの使い回しを避け、推奨されているパスキー認証を活用するなど、個人のセキュリティ意識を高める姿勢が引き続き求められる。
関連記事
楽天モバイルの「営業損失」と「解約率」は改善を継続――楽天グループが2026年度第2四半期決算を発表
楽天グループが2026度第2四半期決算を発表した。楽天モバイルを含むモバイルセグメントでは、営業損失の状況が改善した他、ホッピング対策が奏功して解約率が低下したという。楽天モバイルが「自動解約」を予告 11月末までに楽天ID連携しないと電話番号失効へ
楽天モバイルは、楽天IDと連携せずにサービスを利用できる機能の提供を2026年11月30日に終了する。対象ユーザーが期日までにお手続きを行わなかった場合、契約は自動解約となり利用中の電話番号は失効する。同社は引き続き利用するために、楽天会員へのアップグレードや契約者変更手続きを呼びかけている。楽天モバイルが「解約手数料」の方針を変更 4月1日以降の契約者は「1年以内の解約」が対象に
楽天モバイルが一部のユーザーに適用している「解約手数料」。その徴収方針が4月1日から変更されることになった。同日以降の新規契約者については、契約から1年以内に解約について解約手数料が徴収される。なぜ? 楽天モバイルでMNPポイントが付与されず 「不適格」と判定された理由と6つの自己防衛策
楽天モバイルのMNP還元で事後判定により、不適格とされ特典が得られない事例が発生している。事前の判定不可や店頭保証の不在といった独自のリスク構造は不信感につながる。ユーザーは還元頼みの契約を避け、規約保存や利用実績作りなどの自衛策を講じる必要がある。KDDIのローミング縮小でも「やめる理由にはならない」 楽天モバイルユーザー4人が語る本音と“経済圏”の囲い込み
KDDIによるローミング提供の順次縮小を控えた9月下旬、MMD研究所が首都圏の楽天モバイルユーザー4人にヒアリングを実施した。ユーザーは安さや楽天経済圏との連携を高く評価しており、通信品質改善への手応えも感じている。ローミング終了への不安は限定的で、多少の値上げや電波環境を許容しつつ継続利用を望む声が大半を占めた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.