iPhone Duoを使って痛感した「Face ID」のありがたさ 充電スタンドに置いたまま通知が見られない不便さに苦しむ(2/2 ページ)
折りたたみの「iPhone Duo」を使い始めて痛感したのが、Face IDがないことの不便さだ。ロック解除や決済は我慢できても、MagSafeスタンドに置いたまま通知の中身を確認できないのは想像以上につらかった。
Face IDのおかげで便利だった「通知の表示」
改めて振り返って、Face IDのおかげで便利だったと明確に気付いたのが、ロック画面での通知の表示だ。
iPhoneは、アプリから通知が届くとロック画面に次々と表示される。ただ、ロックされた状態で通知の内容がそのまま表示されると、周りの人にも中身を見られてしまう。そこでiPhoneには、ロックを解除しているときだけ通知の内容(プレビュー)を表示する設定がある。他のスマートフォンにも似た機能はあるだろう。
筆者はこの仕組みを、実は日常的に使っていた。デスクで仕事をしている間、iPhoneはMagSafe対応の充電スタンドに置きっぱなしにしている。通知が鳴ったら画面をダブルタップして点灯させ、顔を近づける。するとFace IDでロックが解除され、通知の中身がさっと表示される。スタンドに置いたまま、手に取ることもなく通知を確認できていた。
以下の動画は、画面をダブルタップしつつ、顔を近づけるシーンを再現したものだ。
同じことをiPhone Duoでやろうとしても、できない。MagSafe対応の充電スタンドにiPhone Duoをくっつけておき、仕事中に通知が来たので確認しようとする。画面をダブルタップして点灯させても、当然ながら通知の内容は表示されない。顔を近づけても、ロックは解除されない。
スタンドに置いたまま通知の中身だけを見たいなら、サイドボタンのTouch IDにわざわざ指を当てる必要がある。これまでは顔を近づけるだけで済んでいた動作に、ひと手間が加わってしまった。
回避策がないわけではない。「設定」アプリの「通知」で、プレビューの表示を「常に」に変更すれば、ロックを解除していなくても通知の内容が表示されるようになる。筆者も今、この設定に切り替えるかどうかを検討している。
ただ、そうすると、ロック画面を見た周囲の人にも通知の中身が丸見えになってしまう。メッセージの内容や仕事の連絡が意図せず人の目に触れる可能性を考えると、プライバシーの面ではやはり不安が残る。利便性を取るか、プライバシーを取るか。Face IDがあれば悩まずに済んだ葛藤だ。
ニッチな使い方だと思われるかもしれない。ただ、デスクワーク中にスマホをスタンドに置いている人は多いはずだ。筆者のようにデスクでの作業が多い人ほど、この不便さを大きく感じるのではないだろうか。
Face IDを使いこなしてきた人ほど不満を感じる
Face IDは2017年発売の「iPhone X」で初めて搭載された。ボタンに指を伸ばさなくても、顔を向けるだけで認証できる便利さに驚いた人も多いだろう。それから9年近くたった2026年の最新iPhoneで、Face IDが使えないというのはかなり不便だと感じる。
ちまたのレビューでは「意外とTouch IDでもいける」という声もある。そもそも顔認証より指紋認証の方が好きだという人もいるだろう。認証方式の好みは人それぞれだ。それでも、これまでFace IDを使いこなしてきた人ほど、iPhone Duoには不満を感じるのではないかと思う。Face IDは単にロックを解除するだけでなく、「見るだけで通知が読める」という体験も支えていたのだと、改めて気付かされた。
アプリの対応状況のように、ソフトウェアのアップデートで改善していく部分とは違い、Face IDは必要なハードウェア自体が搭載されていないため、今後のアップデートで解決することも見込めない。この点はやはり厳しいと言わざるを得ない。
次のモデルでFace ID搭載の可能性も
気になるのは今後のモデルだ。Bloombergのマーク・ガーマン氏は、Appleが次期iPhone Duoに向けて、外側の画面の下にFace IDを埋め込んだ試作機をテストしていると伝えている。ただし、実際に製品へ搭載するかどうかはまだ決まっていないという。ガーマン氏は9月の時点で、Face IDの搭載は第3世代になるとの予想も示していた。
もし次のモデルでFace IDが搭載されたら、筆者は買い替えてしまうかもしれない。Face IDを便利だと思う人は多いはずで、そうなれば初代iPhone Duoのリセール価格に影響が出る可能性もある。
Face IDが搭載されていないことは、使う前に想像していた以上に効いてくる。iPhone Duoの購入を検討していて、普段からFace IDに頼った使い方をしている人は、自分の使い方の中でFace IDがどんな役割を果たしているのか、一度振り返ってみるといいだろう。もっとも、筆者自身はこの不便さも含めて、初代ならではの“荒削りな新デバイス”をしばらく楽しむつもりだ。
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