KDDI,CDMA2000 1xを2002年4月に延期

KDDIは当初2001年秋に予定していたCDMA2000 1xサービスを2002年4月に延期する。併せて今年の12月に,EZwebを64Kbpsに高速化し,WAP2.0の導入,動画配信,Javaの拡張,位置情報サービスを提供する。

【国内記事】 2001年9月20日更新

 KDDIは9月20日,次世代携帯電話の導入スケジュールを発表した。当初2001年の秋に予定していたCDMA2000 1xの導入は2002年の4月1日に延期。KDDIでは「インフラ部分のソフト開発の遅れ」と説明している。

 また,CDMA2000 1xによる無線ネットワークの高速化に先駆けて,今年の12月1日から動画配信,位置情報サービス,Javaのアップグレードなどを全国一斉に行う。併せて現在14.4Kbpsで提供しているEZwebの通信速度を64Kbpsに高速化する。

CDMA2000 1x,全国展開は2002年度末

 KDDIが示した通信ネットワークの高速化のスケジュールは以下の通り。

時期 通信方式名称 エリア 通信速度
2001年12月1日 cdmaOne 全国 下り最大64Kbps
2002年4月1日 CDMA2000 1x 全国主要都市 下り最大144Kbps
その後 CDMA2000 1xEV 平均600Kbps

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 半年ほど延期されたCDMA2000 1xだが,「当初は東名阪からの予定だった。(半年遅らせることで)CDMA200 1xに関しては全国一斉開始する。2002年度末までには人口カバー率90%を目標にしている」(KDDI広報部)と説明する(8月6日の記事参照)。

12月から64Kbpsで動画配信開始

 当初から予定していた動画配信,位置情報サービス,Javaのフェイズ2,WAP2.0の導入は12月1日のEZweb高速化と併せて行われる。

ezmovie 携帯電話向け動画配信サービス。MPEG-4を使用
eznavigation gpsOneをベースとする高精度な位置情報サービス
ezplus Javaフェイズ2。動画配信やgpsOneと連動が可能になり,HTTP通信もサポート。サーバからのアプリケーションの自動更新も可能に
WAP2.0 XHTML Basic,WML拡張をサポート。iモードの非公式サイトもアクセス可能

 ezmovieはMPEG-4を使った動画配信サービス。12月の段階では64Kbpsで提供され,映像をいったんダウンロードするウェブクリッピング方式。「“15秒の芸術”がコンセプト」(KDDI広報部)。CDMA2000 1xが始まる来年4月には144Kbpsのストリーミング配信を行うという(7月17日の記事参照)。

 eznavigationは,gpsOneと呼ばれるGPS衛星を使った測位機能を利用して位置情報サービスを提供するもの(4月4日の記事参照)。Javaアプリケーションezplusと連動したり,目的地までの経路検索や地図を付けたメール送信も可能になる。

 ezplusはサービス提供中のJavaアプリケーションサービスだが,予定通りフェイズ2に移行する。動画配信や位置情報サービスにもアクセスできるほか,HTTP通信にも対応する(6月25日の記事参照)。

 WAP2.0への対応も従来から予定していたもの(8月2日の記事参照)。XHTML Basicは“iモードなどで使われるcHTMLなどを包含するもの”といわれており,「XHTML Basicに準拠した形なら,iモードの非公式サイトも閲覧できる。ただしKDDIで表示を保証するものではない」という。もちろん従来のWMLで書かれたWZwebコンテンツも閲覧可能だ。

 それぞれの機能はすべて12月に発売される新端末からサポートされる。「eznavigation,ezplus(フェイズ2),WAP2.0に関してはセットでの搭載を考えている。ただしezmovieだけは処理が重いということもあり,対応する端末と対応しない端末がある」(KDDI広報部)。

 また,64Kbpsに高速化されたEZwebも対応するのは新機種のみ。従来の端末が高速化されるわけではない。高速化に当たっての料金改定は未定だという。

 2002年4月のCDMA2000 1xの導入にも,CDMA2000 1x対応の新しい端末が必要になる。ただしCDMA2000 1x対応端末はcdmaOneにも対応するため,「サービス開始当初から全国での利用が可能になる」(KDDI)予定だ(7月23日の記事参照)。

次世代携帯電話導入はかなり困難?

 “基地局の簡単な工事と,端末のチップの入れ替えだけで移行できる”ことをウリとしていたKDDIの次世代携帯電話サービスだが,ここにきて半年間の延期。

 NTTドコモも「FOMA」の本サービスを予定通りに始められず(4月24日の記事参照),J-フォンもW-CDMAサービスを延期するなど(3月6日の記事参照),当初のスケジュールに沿って第3世代携帯電話サービスをスタートできる通信キャリアは1つもない。

 なかなかキャリアの思惑通りに進まない第3世代携帯電話。実際にサービスが始まっても,そこにはどのくらいのニーズがあるのか。10日後に迫ったFOMAのサービスインが注目される(9月3日の記事参照)。

[斎藤健二,ITmedia]

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