動画クリッピングはキラーコンテンツとなるか?

ドコモはFOMAで「iモーション」,KDDIは新端末で「ezmovie」。2キャリアが年内に動画クリッピングサービスを開始する。

【国内記事】 2001年11月1日更新

Weekly Mobile Top10 10月25日〜10月31日
1位 ハンドスプリング,「Visor Edge」を大幅値下げ──3万7800円から1万9800円に
2位 「iモーション」の概要が明らかに──“青いFOMA”
3位 ドコモ,FOMAのPDA端末を展示――シャープが有力?
4位 Macintoshでもイケた! FOMAの384Kbpsパケット通信
5位 パーム コンピューティング,10月26日よりWindows版「Palm Desktop 4.0.1日本語版」の公開を開始
6位 「悪いのはドコモだ!」――出会い系サイト弁護士の論理
7位 東芝,全モデルブロードバンド対応のノート4機種6製品を発表──新たにハイクオリティA4ノートも
8位 カーナビにも進出するWindows CE──クラリオン「CADIAS」を2002年投入
9位 J-フォン,折りたたみ端末「J-SA04」と「J-K05」を発表
10位 技術ではなくビジネスモデル──“通信カーナビ”の課題

 先週のアクセスランキングの上位には,FOMA向け動画クリッピングサービス「iモーション」の記事がランクイン。期待の高さをうかがわせる。

 高速なデータ通信を可能にしたFOMAにとって“ビジュアル”機能は大きなアピールポイント。しかし発表直前になって動画配信サービス「M-stage visual」は延期され,ビジュアル機能はテレビ電話のみになってしまった(9月3日の記事参照)。

 そんな状況で期待を一身に集めるのが,iモードコンテンツとシームレスに連動し,短時間の動画を視聴できるiモーションだ。現在発売中のFOMAでは見ることができず,年内とされている新FOMA端末が必要になるが,FOMAのキラーコンテンツになり得るかどうかに注目が集まる。

FOMAと同時期に動画クリッピングを始めるKDDI

 iモーションと同時期,12月にはKDDIも動画クリッピングサービス「ezmovie」を始める。こちらはネットワークはcdmaOneのままで,64Kbpsの速度で動画を受信できる。

 技術的には似通ったもので,どちらも動画の圧縮にMPEG-4を使い,コンテンツの長さは15〜30秒程度。パケット通信を使って送るところも同じだ。

  iモーション ezmovie
動画圧縮方式 MPEG-4 MPEG-4
音声圧縮方式 ASF MP3,QCELP
ファイルフォーマット ASF MP4
ファイルサイズ 約100Kバイト 約150Kバイト
映像の長さ 15秒(動画) 15秒(動画)

 通信コストに関しては,iモーションではFOMAのパケット料金体系をそのまま使う。ezmovieでは詳細は未公開だ。

 第3世代携帯電話で長い映像を見ることには否定的な意見が多いが,短い映像は評価する関係者が多い。テレビ電話などのサービスには否定的なクアルコム・ジャパンの松本徹三社長も「映像は人寄せパンダだ。1本10秒程度のものを要所要所に流すのがいい」と語る。ただし「メイン(のコンテンツ)にしてはいけない。あっという間に(回線が)パンクする」という指摘も。

 現在の課題は,iモーション vs ezmovieというよりも,“携帯で映像を見る”というスタイルが定着するかどうか。年末のサービス開始が期待される。

[斎藤健二,ITmedia]

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