SH505iS特集

蛍光灯と白熱灯の下で撮影

 続いて室内での撮影だ。SH505iSは特にホワイトバランスを手動で設定する機能はないので、オートできちんと色を合わせてくれるかはけっこう重要な要素だ。

 最初は蛍光灯の下で撮ってみた。

 緑かぶりもなくきれいに補正されている。ディテールもきちんと出ていて、かなりハイレベルの絵だ。

 それをそのままマクロモードで撮影。きちんと花にピントが合い、背景が少しぼけている。花の色もとてもリアルだ。

 白熱灯の下でもきちんとホワイトバランスがあって色が補正されているのは素晴らしい。


暗いところで蝋燭の光で撮影

 蝋燭の光しかないような暗い場所ではそのカメラの実力がそのまま出る。SH505iSの場合はどうか。


左は「オート」、右は「夜景」モードに設定して撮影

 これには驚かされた。真っ暗な部屋で蝋燭を四つ灯しただけだが、多くのカメラ付ケータイで見られる暗部の派手なノイズもほとんどないし、色もけっこう補正されていて、いい感じに撮れている。全体の増感によるノイズも最小限だ。

 夜景モードは若干暗く写っているが、夜景をきれいに写すために暗いところを真っ暗にし、ネオンなどの明かりを際だたせるためだ。

 今度はそれにピクチャーライトを照らしてみよう。7色ある中で、ホワイトとレッドで撮ってみた。

左は「ホワイト」のピクチャーライトを点灯。右は「レッド」

 結果は見て分かるとおり。ホワイトだと比較的自然に明るくなり、レッドだと全体が赤くなって蝋燭っぽい雰囲気が出る。ピクチャーライトがきちんと効果を発揮しているわけだ。

どう撮ってもキレイなSH505iS

 では結論だ。屋外、屋内、ろうそくと明るい場所から暗い場所までいろんなシチュエーションで撮ってみたわけだが、とにかく高画質。多くのカメラ付きケータイが苦手とする暗所の写真まできれいに撮れている。何より見目鮮やかな色がうれしいし、ホワイトバランスもけっこう正確で気持ちのいい絵が撮れる。きれいな写真が撮れると、撮っていても楽しいし、撮ったものを見ても楽しい。

 実は画質を語るときは画素数よりも色がきれいに出るか、細かい描写がきちんとできているかのほうがずっと重要なのだ。色がきれいで描写が滑らかで気持ちよければ、メガピクセルで撮ってもVGAで撮ってもきれいに写るということなのだから。そういう意味で、ケータイというボディの中でよくぞここまでのクオリティを実現したものだと思う。

 もともとSH505iはその色の鮮やかさで定評があったが、「SH505iS」は画素数アップ+AFの搭載でディテールの描写力も獲得し、さらに色のバランスもよくなって下手なデジカメを越えるレベルにまで達したのだ。

記録メディアはminiSDカード。カメラ部の下にスロットがある

 XGAモードや2Mモードではファイルサイズが大きくなるので、内蔵メモリではなくminiSDカードに記録したい。そうすればPCへ転送したり店頭でプリントしたり するときも簡単だ。

 画質重視でカメラ付ケータイを選ぶなら、SH505iSが間違いなく最右翼である。