アークラインを脱ぎ捨て、生まれ変わった“N”

「N901iS」は、“ここ”が新しい

 NEC製のFOMAが、これまでのアークラインからデザインを一新。「N505iS」などムーバのイメージを引き継いだハイエンド端末として、装いも新たに登場するのが「FOMA N901iS」だ。

 生まれ変わった“N”は、どこが変わったのか。特徴となる5つのポイントからチェックしていこう。

“携帯+フルブラウザ”のポテンシャルを引き出す──フルブラウザ


ITmediaのページもこのように表示できる

 N901iSは、iモード初となるフルブラウザを搭載した。狙いはiモードの補完だ。iモードブラウザと同じ操作性を持ち、iモードの延長線上で利用が可能。「ニューロポインター」を使えば、PCのマウスのように上下左右にポインターを移動できる。PCサイトをあまり利用したことのない人でも、安心して利用できる。

 iモードで表示中のサイトを、フルブラウザで開き直す機能も備えた。友達から画像アルバムのURL付きメールをもらったが、携帯で表示させてみたら文字化けしてしまった──。そんなときも、フルブラウザに切り替えて表示すれば、簡単にサイトを見ることができる。

 フルブラウザで初めてタブブラウザ的な機能を搭載したのもポイント。300Kバイトまでのサイズのページを、同時に5枚まで表示可能。各ページは左ソフトキーで表示を切り替えられる。

 端末で撮った写真をアップロードできるようにしたのも特徴の1つ。ブログなどのコミュニティサービスや、オークションなどを活用するのに必須の機能だろう。

 フルブラウザは定額制に対応していないため、パケット料金が気になるところ だが、実際のところ、Googleの検索結果のページで容量は20Kバイト程度。パケ・ホーダイ加入時は1パケットあたり0.02円なので約3円程度だ。Yahoo!のトップページなら約14円。1カ月に120ページ閲覧しても、1000円に収まる程度でしかない。フルブラウザは、いざという時に助けてくれる心強い存在だ。ただし、使いすぎには注意であることも付け加えておく。

さらに大きく、さらにきれいに──2.5インチ液晶

 一般に携帯液晶は2.4インチが最大サイズ。「N505i」「N505iS」が搭載していたのが2.4インチだ。N901iSは、さらに一回り大きな2.5インチサイズを搭載した。


2.5インチは、携帯最大クラスのサイズ

 解像度も一般的なQVGAよりも一回り大きい、240×345ピクセルの「QVGA+」。JPEG画像の壁紙全画面表示もできるようになっており、大画面を生かし切ることができる。

 初めて端末を開いたときに驚くのは、液晶サイズの大きさと、鮮やかさ。ノートPCや液晶テレビに匹敵する見栄えを追求した。名称は「モバイルシャインビューEX」。NECのノートPCに搭載されているスーパーシャインビューEX液晶から名前を取ったものだ。

 これまでの透過型から半透過型に変更し、屋外での視認性も大幅アップ。色彩表現範囲を示す色度域も、従来の1.5倍にアップし色度域72%に。最新のノートPCや液晶テレビに匹敵するレベルとなっている。

 背面液晶もカラー化され、1.0インチ(120×90ピクセル)に拡大し、情報量が増加している。

FinePixの技術を搭載──オートフォーカス付き200万画素カメラ

 N901iSはボディ先端部にカメラを搭載。1616×1212ピクセルという200万画素サイズでカメラ撮影が可能だ。オートフォーカス機能が付いており、ピントも自動的に合う。また、マクロモードへの手動切り替えも必要なくなった。


カメラの脇には白色LEDを使ったライトが付いている



シャッターボタンを押すと自動的にピントが合って撮影が行われる。十字キーの上でオートフォーカスをオフにしたり、下キーでフォーカスロックしたりすることも可能だ


 実はこのカメラは、富士写真フイルムのデジタルカメラ「FinePix」の画像処理技術を搭載している。レンズ周辺部の光量低下や歪みを抑え細部まで鮮やかな撮影を可能にする「FUJINON非球面レンズ」を使い、イメージセンサーには有効画素数の2倍のサイズで撮影できる「スーパーCCDハニカム」を使っている。

 画像処理機能「ピクトマジック」もバージョンアップ。ホワイトバランスやコントラストの自動補正に加え、CIFサイズまでは逆光補正や肌色補正も可能になった。

多機能なのに、スマート──デザイン一新、新しい“N”のカタチ


ダイヤルキー面の半分は、鮮やかにオレンジで彩られる

 N901iSでは、N900i以降採用してきた「アークライン」からデザインを一新。機能面の向上に焦点を当てた新デザインに移行した。ボディカラー「スピリットブラック」と「アトランティックブルー」には、フロント2トーンカラーを採用。十字キーと決定ボタンには、表面をスピン加工したアルミニウム素材を使い、本物の質感を出している。

 2.5インチという大型の液晶を採用しながら、厚みはシリーズ最薄の24ミリ。高機能がコンパクトに凝縮されたデザインだ。

 面白いのは操作性を意識したサイズになっていること。カタログ値では幅は51ミリだが、実はダイヤルキー部は幅が絞り込んであり、49ミリしかない。持ってみれば、女性の手でも実に握りやすいことが分かる。

あの国民的人気ゲームが携帯の中に──ドラゴンクエストII


ドラゴンクエストII。マルチタスク機能を使えば、いつでもさっと取り出して楽しめる
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 忘れてはいけないのが、RPG「ドラゴンクエストII」の搭載だ。N900iに搭載され、人気を博したドラゴンクエストIに比べると、マップの広さは実に4倍。本体内には「前編」がプリインストールされており、「後編」は特設サイトからパケット代のみでダウンロードできる。

 そしてN901iSのみの特典として、ドラゴンクエストIIの待受画像のほか、ドラゴンクエストIIのデコメールピクチャーを内蔵。また、PDFコンテンツとしてドラゴンクエストIIのマップが内蔵されており、さらにN901iSユーザーのみに攻略法を記したPDFファイルも提供される予定になっている。

 最適化技術などを使い、操作に対するレスポンスも大きく向上したN901iS。液晶からドラクエまで、ハイエンド端末にふさわしいスペックとクオリティを備えている。

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