一部報道機関は8月20日、ソフトバンクが2006年秋から、携帯電話ユーザー向けのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を提供すると報じた。
SNSは、自分のプロフィールや日記を公開したり、コミュニティサービスなどを利用してほかのユーザーと交流できる会員制のサービス。PCを利用するサービスとしては「mixi」のβサービスや「GREE」などが多数の会員を集めているほか、Yahoo! JAPANも「Yahoo! DAYS」という名称でβサービスを行っている。
日本経済新聞によると、ソフトバンクの提供するサービスでは、利用者がプロフィールや趣味を登録し、携帯で知人の日記や掲示板を無料で読み書きできるようにするほか、携帯のカメラで撮影した写真を公開するサービスなどを用意。トラブルが起きにくいよう、直接の知人や家族だけが参加できるようなシステムにするという。
携帯電話でのSNSサービスは、KDDIも提供を予定している。KDDIは、PCと携帯電話でシームレスに利用できるSNSを提供するため、7月31日にGREEの第三者割当増資を引き受けた(7月31日の記事参照)。具体的なサービス内容や提供時期は未定だが、それぞれの顧客基盤やブランド、事業ノウハウなどを融合し、携帯電話の強みを活かしたSNSサービスの企画・運営を共同で検討する。
これらの報道について、ボーダフォン広報部では「当社が発表したものではなく、当社への正式な取材に基づくものでもない憶測記事であり、コメントはできない」としている。
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