手のひらに通訳を──シャープの音声認識ポケット翻訳機:CEATEC JAPAN 2006
シャープのブースで、亀山工場製の液晶パネルや最新端末と並んで興味深かったのが、参考出展されていたポケット翻訳機だ。日本語と英語を認識し、その場で通訳してくれる。
CEATEC JAPAN 2006のシャープブースでは、亀山工場製の第8世代液晶パネル(10月3日の記事参照)や、ソフトバンク、au向けの最新モデル(10月3日の記事参照)などが注目を集めていたが、実はもう1つ興味深い製品があった。それがここで紹介する「ポケット翻訳機」だ。
翻訳機というと、電卓や電子辞書のようなデバイスで、画面に出てくる会話文を選ぶと英語などの外国語でしゃべってくれる機械を想像するかもしれないが、シャープのポケット翻訳機は違う。PDAのような形をしたこの翻訳機は、日本語の音声を認識して英語でしゃべったり、英語の音声を認識して日本語でしゃべったりする。
話した言葉がそのまま翻訳されるため、まさに通訳がいるような感覚で利用可能だ。例文を探す必要がないうえ、例文が収録されていないような場合でも対応可能なのが心強い。
端末の上部がマイクになっており、日本語を入力したい場合は[日]キーを、英語を入力したい場合は[英]キーを押しながらしゃべると音声を認識し、画面上に文字が表示される。表示された文字は編集が可能で、誤認識も簡単に修正できる。認識が済んだら、左側面か画面上の[翻訳]ボタンを押すと翻訳され、結果は電子音声で読み上げてくれる。画面はタッチパネルになっており、付属のスタイラスで操作する。
細かな機能やスペックの説明はなく、製品名、価格、発売時期も現時点では未定とのことだが、「形状はこのまま製品化する予定」と説明員は話しており、単なるコンセプトモデルではなさそうだ。
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