CEATEC開幕目前──通信キャリアブースの見どころは
10月2日から千葉・幕張メッセで開幕する「CEATEC JAPAN 2007」。体脂肪を計れるケータイやキーパッドディスプレイケータイ、INFOBAR 2、ケータイ版ライフログなど、各キャリアがユニークな端末やサービスを披露する。
10月2日から10月6日まで、千葉・幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2007」。このイベントでブースを展開するNTTドコモとKDDIに、展示の見どころを聞いた。
スーパー3G、人体通信、電子ペーパー、ウェルネスケータイ──ドコモブース
NTTドコモは、ホール3にブースを展開。参考出展の見どころは、携帯に体脂肪や口臭、脈拍などのチェック機能を搭載したウェルネスケータイ、ダイヤルキー部にディスプレイを使い、利用シーンに合わせて表示や機能が変化するキーパッドディスプレイケータイ、人体をケーブル代わりにして通信を行う人体通信などだ。
次世代通信に向けた取り組みとしては、会場にスーパー3Gのデモ環境を用意し、ハイビジョン映像をストリーミング再生する様子を紹介。ドコモによれば、一般向けには初披露となるデモだという。
ブース内にはリサイクルコーナーを用意し、不要になった携帯電話をキャリア/メーカーを問わず回収。回収に協力した来場者には、ドコモダケのイラスト付きマイバッグかドコモダケオリジナルストラップをプレゼントする。また、ニンテンドーDSを会場に持って行くと、12月に発売予定のゲーム「ぽろろんっ!ドコモダケDS」のお試し版を入手できる。
10月4日11時からは、ドコモの山田隆持副社長が講演を行う予定。場所は国際会議場2階のコンベンションホールAB。
INFOBAR 2、au one メール、ケータイ版ライフログ──KDDIブース
KDDIも、ホール3にブースを展開。au design projectの第7弾となる「INFOBAR 2」を中心に、ユーザーのライフスタイルをサポートする端末群を展示。「W53SA」「W52CA」「EXILIM ケータイ W53CA」「ウォークマンR ケータイ W52S」「W52P」「W54T」「W52SH」「W53T」「W52SA」「W53S」「W44K II」「A5526K」「A5527SA」「簡単ケータイ A5528K」などの端末を触って試せる。
サービスについては、9月27日に統合ポータルとしてオープンした「au one」とポータル内の各種サービスを紹介するほか、ダウンロードマップを利用したGPSサービス「EZガイドマップ」や、“自宅で焼ける”映像配信サービス「DVD Burning」などを展示する。
技術開発関連では、任意の視点で映像を楽しめる「超臨場感テレビ」の基礎技術、ユーザーの利用シーンや場所に応じて端末/アプリケーション/ネットワークをシームレスに切り替える「FMC サービスマイグレーション技術」、ケータイに日常の出来事を記録し、それを活用する「ケータイ版ライフログ」を披露。またWIN対応通信モジュールを内蔵したノートPCを展示するほか、WiMAX参入に向けて立ち上げたワイヤレスブロードバンド企画を紹介するコーナーも用意する。
10月4日12時30分からは、KDDIの伊藤泰彦副社長が「融合の時代に向けて」というテーマで講演を行う予定。場所は国際会議場2階のコンベンションホールAB。
Advanced/W-ZERO3[es]などのW-SIM端末や開発環境を展示――WCMFブース
ウィルコム、京セラ、シャープ、マイクロソフトらが設立した「WILLCOMコアモジュールフォーラム」(WCMF)は、ホール2の「2B52」番にブースを設置する。WCMFはW-SIMと、それを応用するSIM STYLEジャケットやサービスの振興と技術発展を目的とした団体のため、W-SIM端末関連の出展が中心だ。
シャープの「Advanced/W-ZERO3[es]」を含むW-ZERO3シリーズのほか、ソフィアモバイルの「nani」、シンプル端末の「nico.」、小学校低学年向けの防犯ケータイ「みっけ!GPSモバイル」、さらに「ワンセグウォッチ」「つないでイーサ OSX-1」などを出展する。
また、ルネサスのSH-Mobileを搭載したリファレンスプラットフォーム「Hata-Hata」やi.MX31(ARM11)を搭載したPHS開発用リファレンスボード「Skuld」、W-SIM端子を設けたi.MXS(ARM9)搭載のSideshow開発キット、モバイル機器やIP電話機の開発プラットフォーム「SandgateIII-P」といった、端末開発に関連する展示も数多く行われる予定だ。
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