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W-OAM typeGが800kbpsに──京セラ、IP化対応高度化PHS基地局の量産を開始
京セラが11月9日、次世代PHSバックボーンに対応する高度化PHS基地局の量産を開始すると発表した。既存のPHS基地局と置き換えることで、「W-OAM typeG」の通信速度が最大800kbpsに高速化する。
京セラが11月9日、PHSインフラネットワークの完全IP化が可能な高度化PHS(W-OAM)の基地局を、12月から量産すると発表した。
ウィルコムがこの高度化PHS基地局を導入すると、基地局からITX(NTT交換局に設置するNTT地域網をバイパスする装置)までの回線をISDNからIP網に変更でき、バックボーンの完全IP化が実現する。完全IP化が実現すると、期間通信回線をすべて光ネットワークに切り替えられるため、PHSの通信速度をさらに高速化できる。
現在ウィルコムが提供している「W-OAM typeG」は、ISDN網の制限から最大通信速度が512kbpsにとどまっているが、高度化PHS基地局に切り替わると、最大通信速度は800kbpsに向上する。
なおこの新型基地局を含むネットワークは、ウィルコムが総務省に免許を申請している、2.5GHz帯を利用する次世代PHSのバックボーンにもなる光ネットワークを利用する予定で、高度化PHS基地局の整備は、同時に次世代PHSのバックボーン整備にもつながるという。京セラでは次世代PHSの商用基地局の開発も進めている。
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