ケータイの売れ筋、ビジネスユーザー向けと“らくらく”系に変化:携帯販売ランキング(4月7日〜4月13日)(3/3 ページ)
携帯の販売状況は4月に入り、商戦期とは異なる傾向が顕著に確認できるようになってきた。ドコモはこの「商戦期の狭間」の時期に照準を合わせてらくらくホンシリーズの新機種を投入。auやソフトバンクモバイルもらくらくホンシリーズのライバル機種がじわじわ浮上してきている。今回からイー・モバイルのランキングも掲載する。
“オトナ向け”端末好調、「かんたん携帯」もランクイン
ソフトバンクモバイルの販売ランキングは、下位の端末にやや大きな変化が見られる。価格改定や購買層の変化による影響だろうか。
首位は前回と変わらず”「812SH」(2007年2月発売)が獲得。連続首位記録を「7」に伸ばした。
続いて2位にパナソニック モバイル製の「820P」(前回4位)、3位にパナソニック モバイル製の「920P」(前回2位)、4位に「GENT 812SH sII」(前回3位)、5位に「FULLFACE 2 921SH」(前回5位)が入った。
前回、18位から4位に躍進した“オトナ向けデザイン”が特徴の820Pは今回さらに順位を上げ、2位に。同じく人気のオトナ向けのGENT 812SH sIIとともに、やや年配のビジネスユーザーを中心に需要が増えているという。また、いわゆるソフトバンクモバイル版の“らくらく”シリーズといえる「かんたん携帯 821T」も10位に上がり、ランクインを果たした。これで、ドコモの「らくらくホン」、auの「簡単ケータイ」、ソフトバンクモバイルの「かんたん携帯」の各シリーズがそれぞれのキャリアのランキングに登場することになった。
なお、かんたん携帯 821Tは「FOMAらくらくホンIIIと似すぎている」とドコモと富士通が製造・販売等の差し止めを求める仮処分命令の申し立てを行った機種だ。この進捗は気になるところだが、2008年4月現在は通常通り販売されている。
関連キーワード
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今回からイー・モバイル端末のランキングを掲載
今回から、携帯販売ランキングにイー・モバイル端末の販売ランキングも掲載する。
イー・モバイル端末は、7.2Mbps通信対応のUSB接続型端末「D02HW」(HUAWEI製)が首位。続いて2位に7.2Mbps通信対応のPCカード型端末「D02NE」(NECインフロンティア製)が入り、7.2Mbps通信対応のデータ通信端末が1位と2位を占めた。
音声端末は、東芝製の「H11T」が3位に、HTC製のスマートフォン「EMONSTER」が4位に入った。音声サービスを開始した前回の初登場週はそれぞれ2位と4位だったようだ。
この2機種の対決は、販売価格が安価でユーザー層を広めに設定すること、そしてこのようなユーザーもいたためか、“普通の携帯”型のH11Tに軍配が上がった。
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