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ドコモ、衛星電話の次期サービスを開発――2010年前半から提供
NTTドコモが、衛星電話サービス「ワイドスター」の次期サービスを開発。パケット通信速度を384kbpsに拡張し、2010年前半から提供開始する。
NTTドコモは6月3日、衛星電話サービス「ワイドスター」の次期サービスを開発中であることを明らかにした。2010年前半からの提供を予定している。
ワイドスターは、日本全土と日本の沿岸から200海里までの海上エリアで提供する移動体通信サービス。山間部や船舶、島しょ部の通信手段として、音声通話やパケット通信、FAX機との接続サービス提供している。
次期サービスでは、パケット通信速度を従来の最大64Kbpsから最大384Kbpsに拡張。最大200ユーザー(予定)に音声やFAX、メールといった複数の手段で連絡できる「一斉同報サービス(仮称)」にも対応する。次期サービスの利用にあたっては、対応する新端末を利用することになる。
ドコモは、2010年の次期サービス提供に伴い、現在提供中の衛星パケットサービスを2012年3月31日をもって終了する。新規申し込みの受付終了については、決まり次第発表するとしている。
新規受付終了までの期間に衛星パケットサービスを申し込む利用者向けには、6月4日から「ワイドスター・デュオ レンタルサービス」に1年契約プランを追加して対応する。
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