ニュース
口座開設不要、電話番号でカンタン送金――「ドコモ ケータイ送金」
NTTドコモが携帯電話による送金サービス「ドコモ ケータイ送金」を正式に発表した。ドコモ端末間で、電話番号の指定による送金が可能になる。
NTTドコモは7月2日、みずほ銀行を所属銀行とした「銀行代理業」の許可を取得し、携帯電話による送金サービス「ドコモ ケータイ送金」を7月21日から開始すると発表した。
同サービスは、iモードを利用できるFOMA端末間で利用が可能。口座の開設や事前登録を必要とせず、送金相手の電話番号を指定することで送金できる。送金者には、送金額と利用料金(1回の送金につき105円)を、毎月の携帯電話料金に合算して請求する。
送金の受け手には受取依頼通知がメールで届き、銀行口座で受け取るか、毎月の携帯電話料金に充当するかを選択できる。銀行口座で受け取る場合は、振込処理をみずほ銀行が行う。みずほ銀行以外の口座では、手数料65円が送金額から差し引かれる。
送金は、毎月の携帯電話料金に対して合計2万円が限度額となるが、ユーザーの月々の支払い状況などに応じて、NTTドコモの規定により1万円となる場合もある。受取限度額は1カ月あたり合計20万円で、超過したユーザーには送金ができない仕様となっている。NTTドコモは、同サービスにより「飲み会代の精算など、友人・知人間でのお金の受け渡しを簡単に行えるようになる」としている。
なお、携帯電話番号を利用した送金サービスは、KDDIが三菱東京UFJ銀行とともに開設した「じぶん銀行」でも提供しているが、専用口座を設ける必要がある。
関連記事
- NTTドコモ、みずほ銀行と提携したケータイ送金サービスについて「検討しているのは事実」
NTTドコモとみずほ銀行が提携し、携帯電話を使った送金サービスを開始することが分かった。専用口座を設けず、月額料金に加算する形で徴収するため、手軽に利用できるという。 - NTTドコモ 送金サービスでみずほ銀行と提携検討
NTTドコモとみずほ銀行が、携帯電話を利用した送金サービスなどで提携を検討していることが分かった。金融庁の許可が得られれば、今年夏にもサービスを始める。 - 「じぶん銀行」開業――ケータイ番号で振込など、多彩な金融サービスに対応
KDDIと東京三菱UFJ銀行が共同で設立したモバイル向けネット銀行「じぶん銀行」が開業した。ケータイ番号による振込や、Edyチャージ、EZweb内の決済取引など、多彩な金融サービスが携帯電話上から行える。 - ケータイが“一人一人”専用の銀行になる――「じぶん銀行」のビジョンと狙い
モバイルがさまざまな業界との連携を深める中、今度はKDDIと三菱東京UFJ銀行が共同でモバイル向けネットバンクの「じぶん銀行」を設立した。通信事業とメガバンクのそれぞれのシナジー効果を最大限生かしたサービスの提供を目指す。 - KDDIと三菱東京UFJ銀行のネットバンク「じぶん銀行」が船出――銀行営業免許を取得
KDDIと三菱東京UFJ銀行が共同設立したネットバンクの「じぶん銀行」が6月17日、銀行営業免許を取得した。サービス開始は7月中旬を予定しており、開業時にはケータイ3キャリアとPC、電話の3チャネルを通じて円預金と振り込みなどの決済サービスを提供する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.