ドコモとソフトバンクモバイル、盗難ケータイの判別ツールを提供
ドコモとソフトバンクモバイルが、盗難などで不正に入手された携帯電話を判別するためのツールを提供。製造番号を入力すると、不正ルートの端末かどうかを判別できるようにする。
NTTドコモとソフトバンクモバイルが、盗難などで不正に入手された携帯電話の製造番号を検索するためのツールを提供する。サイトに製造番号を入力すると、不正な携帯電話かどうかを判別できるようにするもので、ドコモは10月1日から、ソフトバンクモバイルは今年度中に導入する。
また両社は、オークションに携帯電話を出品する際、端末製造番号の記載を義務化することでオークションサイトと合意したことも合わせて発表した。今後、ドコモ端末を楽天オークション、ビッダーズ、モバオク、Yahoo!オークションに出品する際には製造番号の記載が必須となり、ソフトバンクモバイルについては、この4サイトに加え、ムスビーに出品する際に製造番号の記載が必須となる。
今回の施策は、盗難や本人確認書類の偽造などで不正に入手された携帯電話がオークションなどに出回るのを防ぐために実施するもの。出品時の製造番号の記載を義務化することで、不正端末出品の抑止効果を狙うとともに、オークション利用者が不正端末を購入するのを避けられるようにする。
なお、ドコモは10月1日から、端末が不正入手であることが分かった場合に、ドコモショップなどの申告にもとづいて音声やパケット通信の利用を止める場合があることも合わせて発表。ソフトバンクモバイルは同様の措置を2008年3月から実施している。
盗難端末の製造番号の公開や、オークションサイトとの連動について、ウィルコムは「今後の状況を見ながら検討する」、イー・モバイルは「必要性は認識しており、検討する」とし、KDDIは「端末をショップに持ち込まないと使えるようにならないことが、抑止力になっている」ことから同様の施策の導入は見送る模様だ。
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