iPhone向けARアプリ「junaio」が日本語対応 5月中にAndroid版も
ドイツのmetaioが開発したARアプリ「junaio」のiPhone版が日本語対応した。GPSの位置情報に加えて、画像認識にも対応することで屋内でもARコンテンツが表示できる。5月中には日本語対応したAndroid版アプリもリリース。
ドイツのmetaio(メタイオ)が開発したiPhone 3GS向けモバイル端末向けAR(拡張現実)アプリ「junaio(ジュナイオ)2.0」が5月11日、日本語対応した。同社の日本販売代理店であるAR社が発表した。App Storeで配信を開始し、価格は無料。
ARとは、現実空間に電子情報を付加して人間の認識を拡張する技術。モバイル端末向けには、端末のGPSや電子コンパスと連動してコンテンツを表示するサービスが近年増えている。
junaioは、GPSや電子コンパスを使ったコンテンツの表示方法に加え、画像認識を使ったARサービスを提供する。LLAマーカーと呼ばれる画像マーカーに端末のカメラをかざすことでコンテンツが表示され、GPSが使えない屋内でもARサービスが利用できる。「例えば博物館においては、展示品の脇にあるLLAマーカーを携帯で認識させると、展示品の説明とその先の経路を見る事ができる」(AR社リリースより)。また、APIが公開されており、開発者はjunaio向けARコンテンツを作成し、自身のサーバーから配信できる。
ニュース、文化、買い物、ゲーム、旅行、食品といったカテゴリーごとにコンテンツをまとめた「チャネル」を使い、表示するコンテンツを切り替えられる。日本専用チャネルの第1弾として、近くの駅を検索できる「Heartrails Express」が用意された。また、気に入ったコンテンツなどを自分用のチャネルに設定し、チャネルを友人と共有するといったこともできるという。
なお、5月中にAndroid版junaioもリリースされる予定で、リリースと同時に日本語に対応する。
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