写真で解説する「INFOBAR A01」(外観編)
言わずと知れたデザインケータイ“INFOBAR”のAndroid端末版がついに登場。美しい曲面で構成されたボディやおなじみのカラーリングに加え、iida UIの採用や充実したスペックも魅力だ。まずは外観からチェックしていこう。
KDDIの2011年夏モデルの中でも、一際注目を集めていた「INFOBAR A01」――。同モデルはiidaブランドから初めて登場するAndroid端末であり、プロダクトデザイナーの深澤直人氏がKDDIとともに手掛ける「INFOBAR」シリーズの最新作でもある。NISHIKIGOIをはじめとするおなじみのカラーリングを踏襲し、美しいラウンドボディや、表面が盛り上がったボタン、さらにはiida独自のUI(ユーザーインタフェース)など、デザイン端末ならではのこだわりが随所につまっている。端末はシャープ製。
チップセットは1.4GHz駆動のSnapdragon(MSM8655)を採用し、OSは最新のAndroid 2.3を採用するなど、充実したスペックも魅力的。カメラは805万画素と十分に高画素で、おサイフケータイやワンセグ、赤外線通信といったケータイの人気機能もしっかり搭載している。
同モデルの位置付けはハイエンドではなく「多くの人々に使っていただけるミドルレンジモデル」(説明員)とのことで、毎月割の適用により実質負担額は3万円前後となる見込み。発売時期は7月上旬ごろを予定しているという。
丸っこく手になじむボディが心地よい
INFOBAR A01のボディサイズは、おおざっぱに言うと“iPhoneの背が少し高くなった”ようなサイズ感だ。幅がそれほど大きくなく、しかもボディが適度にラウンドしているため、手に心地よくフィットし、片手でも操作がしやすい。
説明員によると、深澤氏は同モデルをデザインする上で、ディスプレイ周囲のフレームが“額縁”のように均等な幅になるよう気を使ったという。また、“溶けかけた飴”をテーマにした「INFOBAR 2」のように、今回もボディの“丸み”が特徴的だ。ボディ裏面や側面が丸みを帯びているのはもちろん、ディスプレイやキーも少し盛り上がっており、光りのあたり具合によって表面に陰影が生まれる。こうしたデザインを実現するため、端末の構造検討には3〜4カ月の期間を費やしたという。
構造検討の際には深澤氏の狙うボディ形状に合わせるため、部品の配置にも苦労したそうだ。なお、同端末はシャープ製端末のお家芸であるCCDカメラではなく、CMOSカメラを搭載している。これはCMOSのほうが消費電力や部品サイズが小さく、端末のトータルバランスを高められると判断してのことだという。
ボディカラーによって表面の仕上げが異なるのもポイント。NISHIKIGOIとCHOCOMINTは表面が光沢仕上げとなっており、ボディの滑らかな丸みも相まって、陶器のようなしっとりとした雰囲気を放っている。一方、HACCAとKUROはマット仕上げを採用した。側面にシルバーのフレームをあしらっており、シックな印象に仕上がっている。
ディスプレイ下には「MENU」「HOME」「BACK」の3つのキーを配置するほか、ボディ左側面にさりげなく「検索」キーを用意。側面にはこのほか音量キーや電源キーを備える。また、「INFOBAR」のロゴも側面に小さくあしらわれており、デザインのアクセントとなっている。
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