キヤノン、10枚両面ADF付きのスティック型スキャナ「imageFORMULA DR-P208」:別売Wi-Fiユニットでスマホから直接スキャンも
「imageFORMULA DR-P208」は1パス両面スキャンに対応した10枚ADFを備えるスティック型スキャナ。オプションのWi-Fiユニット「WU10」を使えば、iOS/Android搭載のスマートデバイスから直接スキャンが行える。
スティック型ボディに1パス両面対応の10枚ADFを装備
キヤノンマーケティングジャパンは12月5日、キヤノン電子製ドキュメントスキャナの新製品として、スティック型のモバイルスキャナ「imageFORMULA DR-P208」を発表した。2012年12月中旬に発売する。価格はオープン、実売価格は2万円台半ばの見込み。
本体サイズ312.5(幅)×55.5(奥行き)×40(高さ)ミリ、重量約600グラムと小型軽量のスティック型ボディを採用したモバイル向けドキュメントスキャナ。1パス両面スキャンに対応し、A4サイズの原稿が最大10枚搭載できるADFを装備しているのが特徴だ。USBバスパワーで駆動する。
A4縦のスキャン速度は、200dpi設定時がカラー/モノクロとも毎分8枚(16面)、300dpi設定時がカラー毎分6枚(12面)、モノクロ毎分8枚(16面)、600dpi設定時がカラー毎分1枚(1.5面)、モノクロ毎分5枚(10面)だ。
本体にはスキャンソフトの「CaptureOnTouch Lite」が内蔵されており、背面のAuto Startスイッチをオンにすると、ドライバやアプリケーションをインストールすることなく、USBでWindows PC/Macと接続し、スキャンが行える。
付属のドライバはISIS/TWAIN(MacはTWAINのみ)、スキャンソフトはWindows/Mac両対応でLite版より高機能な「CaptureOnTouch」を用意。ファイル形式はPDF(高圧縮、サーチャブル)、JPEG、TIFF、BMPに加えて、WindowsではPowerPoint形式(PPTX)やPDF/Aにも対応する。スキャンしたデータはEvernoteやGoogleドキュメントに取り込むことも可能だ(MacではiPhotoへ直接送ることも可)。Windows用の名刺管理ソフト「やさしく名刺ファイリングエントリー3」も付属する。
スキャン時の画像処理機能としては、写真やイラスト向けに黒つぶれや白飛びを抑えながら階調性を維持したスキャンが行える「写真モード」を新たに用意。「斜行補正」も強化されており、原稿の外形と文字の向きを検知した補正を行う。
自動用紙サイズ検知、白紙スキップ、カラー/グレー/白黒自動判別、解像度自動、文字向き検知、文字強調、裏写り/地色除去、モアレ除去、エッジ強調、文字向き検知、文字/線の太さ補正といった機能も備えている。
スマートデバイスから直接スキャンが可能になるWi-Fiユニット「WU10」
なお、オプションのWi-Fiユニット「WU10」も同時に発売される予定だ。価格はオープン、実売価格は1万円前半の見込み。DR-P208だけでなく、既存モデルの「DR-150」や「DR-P215」でも動作する。
WU10とDR-P208をUSB 2.0で接続すれば、PCに加えて、スマートフォンやタブレットから無線LAN経由で直接スキャンを行うことも可能だ。WU10はACアダプタで給電する仕様だが、オプションでバッテリー駆動にも対応する。
無線LANはIEEE802.11b/g/nに準拠し、データ転送速度は最大300Mbps、簡易設定機能はWPSをサポートする。WU10自身がアクセスポイントになり、PCやスマートデバイスと1対1で無線接続できる「アクセスポイントモード」、無線LANルータが既に設置してある自宅や職場などのWi-Fi環境に参加して使う「ステーションモード」の2つの接続モードに対応する。
無線接続時におけるA4縦のスキャン速度は、150dpi設定時がカラー毎分7枚(10面)、モノクロ毎分7枚(14面)、300dpi設定時がカラー毎分5枚(5面)、モノクロ毎分7枚(14面)だ(アクセスポイントモード/第3世代iPad/iOS 5での公称値)。
スマートデバイス専用アプリは「Capture OnTouch Mobile」を用意。iOS版(iOS 4以降に対応)をApp Storeから、Android版(Android 2.3.3以降に対応)をGoogle Playから無料でダウンロードできる。
Capture OnTouch Mobileはスマートデバイスに読み取ったデータを、メールに添付したり、DropboxやEvernote、Googleドキュメントなどのクラウドサービスへアップロードする機能も持つ。また、コクヨのスマートデバイス用アプリ「CamiApp」と自動連携し、スキャンした手書きメモやノートの分類・編集、各種クラウドサービスへのアップロード機能も提供する(12月下旬より連携対応予定)。
本体サイズは125(幅)×71(奥行き)×31.7(高さ)ミリ、重量は約125グラム(バッテリー除く)だ。オプションのバッテリーは、キヤノン製デジタルカメラにも使われている「LP-E10」を採用。バッテリー装着時の連続駆動時間は約50分としている。
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