「WiMAX 2+」サービス開始──「唯一のノーリミット、真の驚きを与えたい」:妙に詳しいムックさん……
高速モバイルデータ通信サービス「WiMAX 2+」が開始。都内家電量販店でサービス開始セレモニーが行われた。
「WiMAX 2+」サービス開始、他社にはない特徴をアピール
最大110Mbps(サービスイン当初)の“超速”モバイルデータ通信サービス「WiMAX 2+」が10月31日にサービスを開始。都内大手家電量販店の店頭でサービス開始セレモニーが行われた。
WiMAX 2+は、下り最大110Mbps/上り最大10Mbps、追って220Mbps(2014年予定)、最終的には1Gbps超(2017年目標)での速度を目指す新世代の高速モバイルデータ通信サービス。対応エリアは、当初環状7号線(東京都道318号線)内の一部から開始し、2013年度末には東名阪エリア、2014年度末には全国へ拡大する予定とする。すでに全国展開する既存WiMAXエリア、および追加料金によりau 4G LTEエリア(人口カバー率97%)も利用できる。
「売りは、他社サービスにはない“ノーリミット”、そして既存のWiMAXとau 4G LTEも併用できる“現在最強クラスのルータ”を用意すること。auスマートフォンの月額料金を最大980円値下げする“auスマートバリュー mine”も利用できること。ニッポンを超速にをテーマに、真の驚きと感動を与えたい」(UQコミュニケーションズの野坂章雄社長)
通信量の制限とそれにともなう速度制限を設けない既存WiMAXサービスと同様に、WiMAX 2+も当初2年間は他社LTEサービスで付加される1カ月最大7Gバイトの通信まで──といった通信量制限を設けないサービス(ただし、既存WiMAX網利用時を除き、当日を含まない直近3日間の通信量合計が1Gバイトを超える大量通信を行った場合、通信の混雑状況に応じて速度制限を施すことがある)とし、2年の継続契約を条件に月額料金も同額の3880円/月と既存WiMAXサービスと同等に抑えた。
また、第1弾の対応ルータ機器「Wi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14」によりWiMAXとWiMAX 2+、そしてKDDIのau 4G LTEネットワーク(使用した月のみプラス1055円/月)をシーンに応じて使い分けられる対応エリアの広さもポイントの1つ。開始当初のWiMAX 2+エリアは現時点東京環状7号線内(基地局数は約500局ほど)とまだ狭いが、エリア外でもすでに全国展開する既存WiMAXサービスへシームレスに切り替えて使用できること(“ハイスピードモード”を使用)、さらにWiMAXサービスのエリア外であってもKDDIの800MHz帯を用いたau 4G LTEネットワークも追加料金のみで使用できる。
「WiMAX 2+対応基地局は、トラフィックが多い場所から既存WiMAXサービスの基地局を場所はそのまま設備のみ変更する方法で対応していく方法をとるので、用地確保を含めて一から構築していくより格段にレスポンスよく広げていける。昨日(10月30日)まで500局ほどWiMAX 2+対応化を済ませたが、2013年度末には7000局対応まで広げるのが目標。なお、対応エリアの広さとその先進性を理解していただたためか、家電量販店様によるとサービスイン当初は対応エリアではない地方のお客様からもけっこう予約をいただいている。当面2年間はノーリミットなので固定電話/ネット回線を引かない学生層・ひとり暮らし層などにも勧めたく、そんな引っ越しシーズンの需要にも応えたい」(UQコミュニケーションズの野坂社長)
なお3年目からのWiMAX 2+“ノーリミット”ついては「そのときの状況を判断して決めたい」(野坂社長)とし、明言は避けた。
WiMAX 2+対応機器の販売/契約コーナーを設け、UQのMVNOとして自社サービス「ビックWiMAXサービス」も展開するビックカメラも期待を込める。「2009年よりMVNOとして自社サービスを独自プランで展開してきたが、WiMAX 2+もやはり“超速”と“ノーリミット”の特徴にお客様の引きがある。ビックカメラはもちろんPCやタブレット、スマートフォン、携帯ゲーム機、PC周辺機器なども販売する店舗なので、いろいろなところに持ち出してそれらと一緒に活用したい人に最適なサービスと思う。コジマ、ソフマップ店舗も含めた各階それぞれの販売コーナーで適切な説明とともにお客様に訴求し、一緒に盛り上げたい」(ビックカメラの宮嶋宏幸社長)
ビックWiMAXサービスは、標準の「BIC定額2+」(2年契約、3880円/月 機器代金1円)プランに加え、「まとめてプラン」と呼ぶPC/IT機器同時購入時の初期費用を抑えられる施策も用意する。月額料にプラス1670円(登録月より2年間5550円/月、3年目以降3880円/月)する「まとめてプラン1670」は、同社指定PC/タブレット(などWi-Fi通信対応機機)を4万円割引(10月31日現在、キャンペーンにより5万円割引に増額)、プラス1040円(登録月より2年間4820円/月、3年目以降3880円/月)する「まとめてプラン1040」は同じく2万5000円割引(同3万円分に増額)、プラス800円(登録月より2年間4680円/月、3年目以降3880円/月)する「まとめてプラン800」は同じく1万9200円割引した価格で機器を購入できる。
例えば販売価格9万9800円の「Surface Pro 2(128Gバイトモデル)」は、ビックWiMAXサービス BIC定額2+とまとめてプラン1670の加入により、5万円引きの4万9800円で購入できる。モバイル通信サービスとタブレットなどを一緒に導入したい場合は家電量販店のこういった施策を有効に活用してみてはいかがだろう。
イベントには、“普段はブループラネットという惑星におり、地球には来られない”ブルーガチャムクさんに代わり、ホンモノのガチャピンさん、ムックさんが駆けつけ、場を盛り上げた。
ガチャピンさんの「なぜWiMAX 2+はいいの?」という問いに「WiMAX 2+は110Mbpsの超速でノーリミット、WiMAXもプラチナバンドのau 4G LTEネットワークも使えるので対応エリアも広く……」などと妙に詳しい説明をスラスラ述べ、スポーツ万能なガチャピンさんに対し、ムックさんはかなりITに詳しいぞ──とイベント参加者を驚かせた。
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