「Fitbit Flexが家電量販店でも入手可能に」――米FitbitのパークCEOが語る日本展開
これまで「ソフトバンクヘルスケア」ユーザーしか購入できなかった「Fitbit Flex」が、家電量販店やアップルストアでも購入可能になる。発売は6月の予定。
米Fitbitのジェームス・パークCEOが、4月8日に六本木で開催された記者懇談会でリストバンド型活動量計「Fitbit Flex」の日本展開について語った。
現在Fitbit Flexはソフトバンクモバイルが提供するスマートフォン向け健康管理サービス「SoftBank HealthCare」(月額500円、税別)に登録しているユーザーしか購入できない。パークCEOは「ソフトバンクは、日本市場での足がかりを築く上で非常に貢献してくれた」と評価した上で、「今後はヨドバシカメラやビックカメラなどの家電量販店や、アップルストアなどに販路を拡大する」と語った。同じくFitbitの製品である「Fitbit One」「Fitbit Zip」は既に店頭販売しており、Fitbit Flexの全国展開は6月を予定しているという。
パーク氏は「まだ売上や市場動向の予測は公開していないが、日本は非常に健康に対する意識が高い国。Fitbit Flexが米国で急成長していることを考えると、日本でも本格導入されると同じように成長していくのではないか」と意欲を見せる。
日本での具体的なマーケティング施策について詳細は明かされなかったが、「家電量販店やアップルストアなどと大規模なキャンペーンを展開したい」(パーク氏)と答えた。
また、同席したFitbitのアジア太平洋地域副社長兼本部長のヨランダ・チャン(Yolanda Chan)氏は、「今後は何をどれだけ食べ、どれだけのカロリーを摂取したかが分かる食品データベースを日本対応させる。データベースは10万件以上を想定している」と語った。
日本ではFitbitのほかに、NIKEの「NIKE+ FUELBAND」やJawboneの「UP」シリーズなどのリストバンド型活動量計が登場している。また、ドコモは日本製の「ムーヴバンド」を発売した。Fitbit Flexの本格展開により、日本におけるヘルスケア分野のウェアラブル市場はどう変化していくのか。今後の動向に注目が集まる。
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