大手携帯電話各社から、新定額プランが次々と発表された今夏。各プランともに国内通話料の定額料金は2700円と横並びだ。
ドコモの「カケホーダイ&パケあえる」とソフトバンクの「スマ放題」は、家族でパケットをまとめて購入して、一緒に使えるのが特徴。一方、au「カケホとデジラ」では、個人向けに2GB(6500円)〜13GB(1万2800円)の間で、6段階のきめ細かいパケットプランが設けられている。
しかし、「何を」「どのくらい」使っている場合、新定額プランに変えるとお得なのだろうか? AllAbout通信費節約ガイドの綿谷禎子さんに、新プランが通常プランよりもお得になるケースを解説してもらった。
「新定額プランは、固定電話やキャリア外への通話が多い人にお得です。ドコモユーザーなら毎月49分以上、ソフトバンクとauなら45分以上が目安でしょう」と綿谷さん。
例えばドコモの場合、通常の「タイプXiにねん」は、基本使用料が743円のため、48.93分以上
- (〈【新】2700円−【通常】743円〉÷40円〈1分当たりの通話料〉)
でお得になる、という計算だ。
逆に、パケット通信が中心で通話をほとんどしない人は、通常プランのままがよいようだ。通常プラン(パケット通信料5GBの場合)を、
- 基本使用料(ドコモ734円or他943円)+インターネット料(300円)+パケット定額(5700円)
と仮定し、キャリア外の通話が0円の場合、通常プランの方がドコモは1266円、auとソフトバンクは1057円安くすむ。
また、新プランを検討するなら、パケットの容量選びも重要。キャリアごとに比較すると、パケット定額料金は3社ともほとんど同額だが、料金設定が細かいauだけ3GB(4200円)と8GB(6800円)、13GB(9800円)という選択肢がある。3GB程度の利用で済む人の場合、他社では5GB(ドコモ・ソフトバンクともに5000円)のプランになるため、auの方がお得にできる。
また、家族がいる場合ならば、パケットをシェアできるドコモとソフトバンクが経済的になるケースも。例えば4人家族で通話料が1人1500円、パケットを4人で計15GB使っているなら、新プランで15GBをシェアすれば3000円以上お得になる。綿谷さんいわく「割引オプションを組み合わせることで、さらに安くなることもあり得ます。まずは、各社サイトで公開している料金シミュレーションを試すべき」とのこと。
今回の検証では、固定電話・キャリア外への通話が多いなら、新プランに変更した方がよさそう…という結果になった。各社のWebサイトなどを参考にしながら、使い方にマッチしたプランを探してみては?
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