使うならどっち? 写真と動画で解説する「Smart Band Talk」と「SmartWatch 3」:IFA 2014(1/2 ページ)
ソニーのウェアラブル端末「Smart Band Talk」と「SmartWatch 3」をドイツ・ベルリンでじっくりとチェックしてきた。
9月5日(現地時間)からドイツ・ベルリンにて、欧州最大の家電見本市「IFA 2014」がスタートする。一般公開に先立って開催されたソニーIFAプレスカンファレンスでは、スマートフォン3機種、タブレット1機種に加え、ソニーモバイルコミュニケーションズが「SmartWear」と位置づける新たなウェアラブルデバイス「Smart Band Talk」と「SmartWatch 3」の2機種をお披露目した。ここではこの2つのウェアラブルデバイスをご紹介する。
「Smart Band Talk」と「Smart Watch 3」は「スポーツだけに偏らない、生活に根ざしたものにしたい」という考え方がベースになっており、「ライフログ」「直感的な操作」「パーソナライズとカスタマイズ」の3点を意識して作られたという。いずれも世界60カ国への展開を計画しており、日本でも今秋発売される予定だ。
話せる活動量計「Smart Band Talk」
まず「Smart Band Talk」だが、これは現在発売中の「Smart Band SWR10」の後継機にあたるデバイス。Android 4.4以降のOSを搭載した端末と連携し、Lifelogアプリを通して日々のさまざまな活動を記録、確認できる。
SWR10からの大きな変更点は、曲面型E-Inkディスプレイ、マイクとスピーカー、高度計センサーの3つが追加されたこと。これにより手元で情報を確認できるようになり、音声通話やボイスコマンド機能が利用できるほか、登山や階段歩行の測定も可能になるなど機能が大幅に向上し、より広い活動の記録に対応した。なお、1回のフル充電で約3日利用できるという。
視認性の高い曲面型E-Inkディスプレイを採用 着け心地も上々
外観は控えめなデザインから、一気に活動量計ライクなデザインへと変化した。非常に軽く、バンドはSWR10同様にしなやかでつけ心地は上々だ。発売時はホワイトとブラックの2色だが、交換可能な6種類のリストストラップが順次提供される。
新たに搭載された「曲面型E-Inkディスプレイ」はやや残像があるものの視認性は非常に高い。常時表示が可能で、腕時計としても利用できるようになっている。今回は屋内のみの確認だったが、いわゆる電子ペーパーなので、太陽光の下でも見やすいと思われる。
各種操作をじっくりチェック
右側にボタン類、左側にUSB端子などを備えており、2種類のボタン操作で画面を切り替える。下のボタンで画面の切り替えを行い、上のボタンは音声通話や音楽プレーヤーの音量調整が可能。なおLifelogアプリへのライフブックマークは、ボタンではなく画面をタップする方法に変わっている。
ハンズフリー通話とボイスコマンド機能
マイクとスピーカーが追加されたことで、ハンズフリー通話とボイスコマンド機能が利用できるようになった。その様子は動画でご覧いただきたい。なお、今回は会場内の喧噪のためボイスコマンドがうまく働かなかったが、天気などを呼び出せるようだ。
多様なセンサーで精緻な記録が取れるLifelogアプリ
Smart Band Talkの楽しさを左右するといっても過言ではないのがLifelogアプリ。Smart Band Talkは装着しているだけで、歩く、走る、電車に乗るといった行動を自動的に記録できるが、今回加速度センサーに加えて高度計センサーが追加されたことで、階数も測定可能になった。データはタイル内の「floors」で確認できる。なお、今年の後半からアプリのAPIが公開されるという。今後はサードパーティアプリによるユニークなライフログが可能になるかもしれない。
アプリ追加で機能拡張
Smart Band Talkの機能は、スマートフォン側の管理アプリから、デバイス内にアプリを追加することで拡張する。今回デモ用デバイスにプリインストールされていたのは「Home」「Media Player Control」「Weather」の3つだったが、「Voice Control」「Life Bookmark」などを任意で追加することができた。使いたい機能をセレクトできる仕組みのようだ。
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