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4.5〜5型の最新SIMロックフリースマホを徹底比較――基本スペック&持ちやすさ編最新スマートフォン徹底比較(3/3 ページ)

MVNOサービスの増加に伴い、2014年夏ごろから、LTEに対応したSIMロックフリースマートフォンも増えてきた。本稿では2万〜4万円ほどで購入できるスマートフォン6機種を徹底比較する。まずは基本スペックと持ちやすさについて検証した。

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持ちやすさや片手での操作性をチェック

 スペックには表れない部分として、持ちやすさも気になるところ。片手での操作性とあわせて確認した。なお、持ちやすさは感覚的なものなので個人によって感想が異なるほか、片手での操作性は手のサイズによって異なるので、あくまで参考程度としてほしい。ちなみに、筆者がスマホを操作する左手のサイズは、中指の先端から手のひら最下部までが約180ミリ、親指の先端から手のひら右端までが約150ミリだ。

ZenFone 5:持ちやすけど、側面のエッジを削ってほしかった

 ZenFone 5は背面の中央から側面にかけてカーブがかかっていて手にフィットするが、側面のエッジ部分が角張っているので、握ったときに手に当たって少し気になる。もう少しエッジ部分を丸みを持たせるか削ってほしかった。幅が72.8ミリと太いこともあり、片手での操作性はやや厳しい印象だ。文字入力については、プリセットされているATOKは「フローティングキーボード」を利用すればサイズや表示位置を自由に調整できるので、左手で打つ際は縮小して左下に寄せれば何とか片手でもいける。

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Ascend G6:片手で持ちやすいけど、心地良さは得られない

 Ascend G6は軽くて片手でも持ちやすいのだが、ボディがフラットで側面のエッジもカットされていないので、持ち心地はあまり良くない。下端部はラウンド形状になっているが、持ったときに手に当たる部分にも丸みが欲しかった。プリセットされているキーボード(FSKAREN)は上下のサイズは変更できるが、左右のサイズを変更できないのが痛い。

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Ascend P7:持ちやすさへの配慮や素材から高い満足感を得られる

 Ascend P7は、一見するとスクエアな形状で持ちにくそうだが、背面のガラスと側面のフレームの間にプラスチックを挟んでおり、わずかに角度が付いているので、思ったより持ち心地がよい。また、下部の左右コーナーの角もそがれており、Ascend G6よりも持ち安さへの配慮が行き届いていると感じた。

 これはAscend G6も同様だが、電源キーが右側面にやや上の方(左手で持つと、ちょうど中指が当たる位置)にあるので、簡単にオン/オフできて便利。ガラスの背面パネルにメタルフレーム、右側面に丸型の電源キーがある姿はXperia Zシリーズをほうふつとさせるが、電源キーの下にあるボリュームキーが持ち手に当たってしまうXperia Zシリーズに対し、Ascend P7はボリュームキーが電源キーの上にあるので、手に当たらず、違和感なく使い続けられる。

 ガラスパネルとメタルフレームの質感も相まって、手にしたときに得られる“ぜいたく感”もAscend P7ならでは。こうした感覚的な要素が、毎日使う上での満足感につながっていくもの。そういう意味で、Ascend P7は満足度の高い一台だ。

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photophoto ガラスパネルとメタルフレームが美しい

Ascend G620S:ちょっと大きいが、丸いボディが持ちやすい

 Ascend G6やAscend P7とは打って変わり、全体的に丸みを帯びたボディになっている。側面やコーナーの角もしっかりそがれており、手のフィット感はとても高い。レザーの質感もなかなか良い。幅が72.1ミリあるので、片手での操作性は少々厳しい。

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LG G2 mini:持ちやすく、片手での操作性も良好

 幅と高さともにコンパクトなので、この中では片手での操作に最も適したスマホだといえる。電源キーとボリュームキーが背面にあるので、左右のどちらの手で持っても、人さし指で押しやすい。ただ、(慣れの問題かもしれないが)たまに電源キーを押したつもりがボリュームキーを押していたことがあった。キーボードを左右に寄せなくても文字が打ちやすいのもありがたい。ボディも全体的に丸みを帯びていて、側面や角がそがれているのも好感触だ。

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photophoto 背面に電源キーと、その上下にボリュームキーを搭載

ZTE Blade Vec 4G:もう少しラウンド感が欲しい

 形状はAscend G6と似ているが、側面はわずかにカットされているので、Ascend G6よりは持ち心地がよい。幅が70.4ミリなので、片手での操作性はギリギリのところだが、プリセットされているキーボード(iWnn)のサイズは自由に調整できる。電源キーとボリュームキーが右側面のやや上にあるので、片手で押しやすい。

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まとめ

  • コストパフォーマンスの高さを重視するならZenFone 5を選ぶべし
  • スペックや高級感を重視するならAscend P7を選ぶべし
  • 自分撮りも含めてカメラを満喫したければAscend G6/Ascend P7を選ぶべし
  • とにかく価格の安さを重視するならAscend G620S/ZTE Blade Vec 4Gを選ぶべし
  • 小型軽量や使い勝手を重視するならLG G2 miniを選ぶべし
  • 音楽機能を重視したければZTE Blade Vec 4G/Ascend G6/Ascend P7を選ぶべし

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