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“タフネス難民”希望の星 「TORQUE」の打たれ強さを確認してきた故障率も低い(4/5 ページ)

KDDIと京セラが高耐久スマホ「TORQUE」の耐久試験を公開。一度途絶えたタフネスモデル復活の背景と、世界初という耐海水性能を実現するための開発経緯も説明した。

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よりアクティブに使うための耐海水性 気になる故障率は?

 そのTORQUE G02はどのように耐海水性能を実現したのか。京セラ技術統括部の福田諭展氏は、「これまでの防水は安心感を提供するためのもの。G02ではもっと水辺でアクティブに使えることを目指した。G02では従来の防水・防じん性能に加え、海水の塩分と波打ち際にある砂の影響を考えなくてはならない。また水中で使うなら、本体に水圧がかかり物理キーが押されてしまう点の対策も必要だった」と話す。

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TORQUE G02がクリアした耐久試験

 スマホに海水が付着してそのまま乾燥すると塩分が残る。これが防水通気膜に付着したままになると、空気が行き来できず放熱性に問題がでてしまうため、G02では背面カバーを外して通気膜部分を洗えるようにした。またネジなどの金属製部品は塩分で腐食するため、従来の金属メッキから腐食に強い焼付塗装へと表面処理を変更した。

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防水構造を見直し、塩分が付着しても洗い流せるようにした
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金属ねじは腐食に強い表面処理を施した

 また砂が物理キーなどの隙間に入ったとしても、すぐに洗い流せるよう、キーの形状と内部の防水シートの構造を改善。そして水圧がかかってもキーが押されないよう、キーを押すのに必要な力(スイッチ過重)を増やして“固く”することで、水深1.5メートルまでの利用に対応した。スイッチ過重を増やすとより深い水深でもキーが押されないが、地上では使いにくくなるという。

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物理キーとボディの隙間に砂が入り込んでも、洗い流せる構造
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水圧でキーが押されないよう、スイッチをあえて“固く”した

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