携帯各社、熊本・大分で通信障害 M7.3の「本震」で影響範囲が拡大
熊本で4月16日未明に発生したマグニチュード7.3の地震の影響で、ドコモ、au、ソフトバンク、Y!mobileで通信障害が発生している。
熊本で4月16日未明に発生したマグニチュード7.3の地震の影響で、熊本・大分の両県でNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、Y!mobileの各サービスに通信障害が発生した。地震に伴う停電および伝送路支障による影響が原因とみられる。
ドコモ
4月16日1時25分頃から、次の地域の一部エリアで、ドコモの音声通話とデータ通信がつながりにくくなっている。影響範囲は復旧エリアマップで確認できる。
- 熊本県:高森町・南阿蘇村、阿蘇市、熊本市北区、菊池市、益城町・御船町、上天草市
- 大分県:日田市
また、15日14時14分頃から、ドコモ回線から熊本県内の固定電話への音声通話がつながりにくい状態になっている。被災地への通信が集中する輻輳(ふくそう)が原因とみられる。
au
16日1時25分頃から、次の地域の一部エリアで、auの音声通話、データ通信がつながりにくくなっている。
- 熊本県:阿蘇市赤水、阿蘇郡南阿蘇村、阿蘇郡高森町、阿蘇郡小国町
- 大分県:由布市湯布院町湯平、九重町
ソフトバンク
16日2時頃から、以下の地域の一部エリアで、ソフトバンクの音声・データ通信がつながりにくくなっている。
- 熊本県:阿蘇市、小国町、高森町、南阿蘇村、大津町
- 大分県:玖珠郡九重町
Y!mobile
ソフトバンクが提供するY!mobileのサービスでも、16日2時頃から下記のエリアで影響が出ている。
- 熊本県:大津町、阿蘇市、南阿蘇村
またPHSも次のエリアでつながりにくくなっている。
- 熊本県:菊池市、大津町、益城町、嘉島町、西原村、美里町
安否確認には災害用伝言版の活用を
携帯3社は地震発生に合わせて、災害用伝言板の運用を継続しており、音声メッセージを送信できる「災害用音声お届けサービス」も提供中だ。MVNOユーザーは、NTT東日本/NTT西日本が提供している「災害用伝言板(Web171)」が利用できる。安否情報の登録・検索は、Googleの「パーソンファインダー」、Facebookの「災害時情報センター」でも可能だ。
また熊本地震の発生に伴い、九州全域の公衆無線LAN(Wi-Fi)スポットで、契約・登録なしでネット通信ができるSSID「00000JAPAN」を無料開放している。
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