「4G」「4G+」の“衝撃”/「UQ mobile」で一部iPhoneのテザリングに対応:Mobile Weekly Top10
NTTドコモの端末における「LTE」の通信状態表示が、2016年冬モデルから「4G」「4G+」になりました。「通信できればどちらでもいい」という人もいますが、LTEの「言い出しっぺ」が表記を変更したことは大きな衝撃なのです。
ITmedia Mobile Weekly Access Top10
2016年11月7日〜2016年11月13日
- さらば「LTE」、ようこそ「4G+」「4G」
- 壊れたLightningケーブルを無償で交換する方法
- 契約純増数と端末販売数が対照的なドコモとKDDI――その理由は?
- 格安スマホに機種変更、データの移行はどこまでできる?(Android→Android編)
- 「LINEモバイル」が初登場にしてトップレベル――「格安SIM」19サービスの実効速度を比較(ドコモ回線10月編)
- 3キャリアが「Xperia XZ」発売、各ランキング上位に初登場
- 通信状態が不安定なときは「機内モード」を活用しよう
- iPhone 6s/SE、「UQ mobile」のプロファイル不要で通信可能に――テザリングにも対応
- iPhoneのホームボタンが故障したときの対処法
- イヤフォンジャック廃止や防水対応――分解して理解する「iPhone 7」の変化
今回のITmedia Mobile Weekly Top10は、11月7日から11月13日までのアクセスランキングを集計しました。
ランキングの1位は、NTTドコモ端末における通信状態表示(ピクト)の“変化”に関するコラム「さらば『LTE』、ようこそ『4G+』『4G』」でした。
ドコモは2004年、後の「LTE(Long Term Evolution)」につながる「Super 3G」構想を提唱しました。Super 3Gという名前からも分かる通り、ドコモの立場としては、LTEはあくまでも「すごい3G(第3世代)」です。そして、LTE規格をより高度化した「LTE-Advanced」こそが、同社的にはれっきとした「4G(第4世代)」なのです。
自らの立場を示すかのように、ずっと「LTE」というピクトを保ってきたドコモ。しかし、「5G(第5世代)」の足音が聞こえてくる中で、“本当の”4Gである「PREMIUM 4G」をより広く訴求する目的、あるいは他キャリアと歩調を合わせる意味で今回のピクト変更に至ったものと思われます。
ただ、従来の同社の立場では4GではないはずのPREMIUM 4G非対応モデルのピクトを「4G」に、対応モデルのそれを「4G+」にしたことについては、筆者としてはいろいろと思うところがあります……。
ランキング8位には、MVNOサービス「UQ mobile」において、一部のSIMロックフリーiPhoneでテザリングを公式サポートしたことを伝える記事「iPhone 6s/SE、『UQ mobile』のプロファイル不要で通信可能に――テザリングにも対応」が入りました。
iPhoneやiPadでは、通信事業者(キャリア)固有の通信設定に対応するため、「キャリア設定」を保持しています。SIMロックフリーの「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」「iPhone SE」において、UQ mobileのSIMカードを入れた上で設定をアップデートすると、UQ mobileでテザリングとMMS(要申し込み・月額200円)が利用できるようになります。これは、他のau回線を利用するMVNOサービスにはない利点です。
この記事にもある通り、この機能改善は、UQ mobileが「iPhone 5s」を取り扱っていることと決して無関係ではないと思われます。しかし、他のau回線を利用するMVNOからすると「(UQ mobileを運営する)UQコミュニケーションズがKDDIの子会社である立場を利用しているのではないか……?」と疑われても仕方ない面もあります。
筆者個人としては、KDDIがグループ外のMVNOサービス利用時におけるiPhoneの機能改善を働きかけてもいいのではないかと考えています。もしもUQ mobile以外のMVNOサービスでもiPhoneのテザリングを利用できるようになれば、au回線を使うMVNOがもっと増えると思うので……。
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