初のおサイフケータイ! 「mova P506iC」(懐かしのケータイ)
今ではスマホでも当たり前のように搭載されているおサイフケータイ(モバイルFeliCa)。商用機として初めて搭載した「mova P506iC」は、キセノンフラッシュを搭載するなどカメラ機能にもこだわったケータイでした。
思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、NTTドコモのパナソニック モバイルコミュニケーションズ製ケータイ「mova P506iC」です。
2004年に発売されたP506iCは、初めて一般ユーザー向けとしては初めて「おサイフケータイ(モバイルFeliCa)」に対応したケータイです。当時は対応機種が分かりやすいように型番も「iC」となっていました。
おサイフケータイ対応iアプリとしては「Edy(現・楽天Edy)」がプリインストールされていました。一方、現在では当たり前のようになった「モバイルSuica」には対応していませんでした。
回転2軸式の「フレックススタイル」と呼ばれるボディ形状は、前モデルのP505iSから継承していましたが、回転する範囲が180度から360度に進化。ディスプレイが表に出た「ビューワスタイル」で利用できる機能も増え、利便性が向上されていました。
FeliCaのアンテナを備える底面には、128万画素から195万画素にアップしたカメラを搭載。電子シャッターよりシャープな画像が得られるメカシャッターを採用したほか、一般的なカメラにも利用されるキセノンフラッシュも備えていて、暗所でも明るく撮影することができました。
ちなみに、カラーバリエーションの追加モデルとして、機能は全く変わらない「P506iCII」が2006年に発売されましたが、この機種がmovaで最後の製品となりました。
「mova P506iC」の主な仕様
- 発売日:2004年7月10日
- キャリア:NTTドコモ
- メーカー:パナソニック モバイルコミュニケーションズ
- サイズ:約50(幅)×111(高さ)×26(奥行き)mm
- 重量:約128g
- メインディスプレイ:2.4型(240×320ピクセル)TFT液晶 6万5536色
- アウトカメラ:有効約195万画素CCD
- ボディーカラー:ブルーマルガリータ、ブラックトルネード、シルバーマティーニ(P506iCIIとして、ブラウンマンハッタン、プラチナフィズ)
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