連載
もう1つのiアプリ初号機 富士通のストレートケータイ「mova F503i」(懐かしのケータイ)
「mova P503i」と同時発売となった「mova F503i」。iアプリの操作を考慮してボタンデザインを変更する“アプリセントリック”で開発されたケータイでした。
思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、NTTドコモの富士通製(現・富士通コネクテッドテクノロジーズ)ケータイ「mova F503i」です。
2001年に発売されたF503iは、前回紹介した「mova P503i」と同じく「iアプリ」対応ケータイの第1弾モデルです。
当時のストレート型端末としては最大となる2型の大画面カラーディスプレイを搭載し、503iシリーズでは最大となる最大50件(または200KB)のiアプリを保存できるストレージを備えていました。
プリインストールアプリは6種類搭載されていて、ゲームの他、小遣い帳や簡易スケジュール帳といった実用性のあるアプリも用意されていました。
前モデルの「mova F502it」では十字キーはパッド型でしたが、F503iでは各キーが独立した分離型に変更されています。これは複数ボタンの同時押しが必要になるiアプリがあるかもしれないとの配慮からです。
本体背面に任意のiアプリを起動できる「myアプリキー」を搭載するなど、iアプリの使用に配慮した変更も加えられていました。
ちなみに、F503iは富士通の50xiシリーズとしては最後のストレート型ケータイとなりました。
「mova F503i」の主な仕様
- 発売日:2001年1月26日
- キャリア:NTTドコモ
- メーカー:富士通
- サイズ:約46(幅)×135(高さ)×15(奥行き)mm
- 重量:約77g
- メインディスプレイ:2.0型(120×160ピクセル)反射型STN液晶 256色
- ボディーカラー:バイオレットシルバー、フェアリーホワイト、シャイングレー
関連記事
- iアプリ対応の第1弾 ストレートボディーの「mova P503i」(懐かしのケータイ)
503iシリーズの目玉機能「iアプリ」。対応第1弾ケータイとして登場したP503iは、発売初日には行列ができる店舗も出てくるほどの人気ぶりでした。 - 1.5GHzと800MHzのデュアルモードに初対応した「mova F211i」(懐かしのケータイ)
mova 211iシリーズとしては唯一のストレートボディーを持つ「mova F211i」。初めて「1.5GHz帯」と「800MHz帯」の両エリアを自動的に切り替えて利用できるケータイでした。 - 今日の一品「P503i & F503i」
- 「F503iはiアプリのために作った」──F503i開発秘話
- ドコモ,Java搭載iモード端末503i発表──1月26日発売
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.