コラム
私たちのスマホはどのようにして届く? 物流の舞台裏に迫る:特集・ITで我慢をなくす「流通テック」(3/3 ページ)
私たちの生活に欠かせないスマホやケータイ。どこからどのようにして届くのか、考えたことがあるだろうか。届くまでに繰り広げられる「ドラマ」を取材した。
工程3:出荷
梱包が済んだ商品は、出荷工程へと進む。
基本的には、出荷場には発送先の地域別にコンテナが据え付けられている。梱包箱を配送先のコンテナに搭載すれば、出荷準備が整う。
KDDIの物流センターの場合、オンラインショップの荷物(auショップでの引き渡し分を含む)とショップ・代理店向けの荷物を同じコンテナに混載する。これにより、必要なコンテナの数を削減できる。
1つのコンテナに極力たくさんの荷物を搭載すれば、出荷待機場の面積を減らせる(節約できる)上、トラックの輸送効率を高められる。加えて、ドライバーの作業回数や作業時間も削減できる。
積載を終え集荷を待つコンテナ。KDDIの東日本物流センターから発送された荷物の多くは、いったんヤマト運輸の厚木ゲートウェイ(神奈川県愛川町)に運ばれる。そこで各地域に向かうトラックに載せ替えられて配送先に届く
このように、端末や周辺機器はキャリアショップ、代理店、あるいは私たちの手に直接届く。代理店に納品された端末は、さらに仕分けされて傘下の店舗へと届けられる。
物流業界では人手不足が深刻な問題となっている。キャリアショップを含む携帯電話の販売店では接客にかかる時間が延びる傾向にあり、荷下ろし作業が大きな負荷になっている。
物流段階において「システム」を活用することで、これらの問題を一気に緩和する動きが進んでいる。ドコモもKDDIも、物流の効率化による負荷の軽減に継続して取り組むとのことだ。
関連記事
- ドコモオンラインショップが購入時の「2段階認証」を必須に 不正ログイン対策で
NTTドコモのWeb直販サイト「ドコモオンラインショップ」で、不正ログインによる端末の詐取が発生した。それに伴い、同サイトにおいて商品購入手続きをする場合、または申し込み履歴を確認する場合の「2段階認証」を必須とすることになった。 - ドコモの「P20 Pro」を買ったらスマホケースが付いてきた件
NTTドコモの「HUAWEI P20 Pro」を購入しました。国内キャリア向け端末としては多めの付属品の中で、特に目を引いたのは「クリアケース」でした。 - 10月27日16時1分から 「iPhone X」の予約方法をおさらいする
いよいよ「iPhone X」の予約が開始。争奪戦になることが予想されるため、スピーディーに予約をしたい。あらためて予約方法をまとめた。 - 「iPhone 8/8 Plus」「iPhone X」への機種変更 auユーザーは要注意?
間もなく発売する「iPhone 8」と「iPhone 8 Plus」と、11月に発売する「iPhone X」。これらの機種をau(KDDIと沖縄セルラー電話)で使おうとしている場合、状況によっては注意を要します。【修正】 - 「TORQUE G03」に「HELLY HANSEN」コラボモデルが登場 オンラインショップで300台限定
auの京セラ製スマートフォン「TORQUE G03」に、セイリングギアブランド「HELLY HANSEN(ヘリーハンセン)」とのコラボモデルが登場。auオンラインショップにおいて300台限定で販売する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.