実はボケもすごい! 8つのポイントからチェックする「iPhone XS」カメラの進化(後編):荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/2 ページ)
2018年、今年も新型iPhoneのシーズンがやってきた。わたしも「iPhone XS」を購入したので前編に引き続き「ボケ撮影」や「インカメラ」などの特徴を見ていくのである。
ポイント7:ポートレートモードでほんのちょっと寄れるようになった
ポートレートモードは背景をボカした写真を撮りたいときに広く使える。
しかし、このモードでは広角カメラと比べて撮影最短距離の長い望遠カメラをメインに使うので、近距離の被写体だと使えないという弱点がある。近づくと「離れてください」といわれてしまう。
これは不便。背景をボカして料理とりたいときとかテーブルフォトとりたいときとか。
ただ、iPhone XSはiPhone Xよりもほんのちょっとだけ寄れるようになった。ザッと測ってみたところ、iPhone Xは被写体との距離が50cm近く必要だったけれど、iPhone XSは42cmくらいでいけた。微々たる差ではあるけどね。
ポイント8:自撮りはスペックに現れない進化を遂げたようだ
自撮りでもポートレートモードを使えるのがiPhone X以降のモデル。背景ボケのある自撮りができるのだ。
そこでiPhone XSとiPhone Xで自撮りを比べてみた。
インカメラも、iPhone XSの方が≪肌色がナチュラルであまりテカらず、肌の描写も良い。アウトカメラと同様、逆光時もiPhone XSの方が顔を明るく撮ってくれる。
で、さらに編集で「背景をF1.4までボカし」て、「スタジオ照明」にするとここまでキレイになる。
自撮り関連はスペックこそ変わらず、明示的な「ビューティー機能」や「美肌機能」は持たないものの、何気なく進化しております。
まとめ:iPhone XSのカメラは思ったより進化していた
iPhone XSのデュアルカメラは広角側が26mm相当の1200万画素でレンズはF1.8。望遠側はちょうど2倍となる52mm相当の1200万画素でF2.4。インカメラは700万画素でF2.2。
数値だけ見ると、iPhone Xと大きく違うわけじゃないが、撮ってみると体感できる差が出たのはちょっとびっくり。
目立つのは「被写界深度コントロール」だけど、実使用上は「スマートHDR」と、広角カメラの進化がでかい。
ついでにカメラの起動が速くなったのもうれしい。
欠点は……相変わらずシャッター音がデカいこと。そろそろもうちょっと音量を下げていただけると助かります。
にしても、予想以上にカメラが進化していたわけで、スペックや見た目だけで判断してはいけませんな。
繰り返しだけれど、シャッター音が相変わらずデカい、ってことはやっぱり一言いっておきたい(笑)。
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