「楽天モバイル」にau回線プラン登場
楽天のMVNOサービス「楽天モバイル」に、au回線を利用するプランが登場する。基本的なサービス仕様は既存のNTTドコモ回線を利用するプランと同様で料金も同額だが、一部異なる面もある。
楽天は10月1日から、MVNOサービス「楽天モバイル」においてau(KDDI)回線を利用するプランを提供する。基本的な料金プランやサービス仕様は既存のNTTドコモ回線を利用するプランとほぼ同様だが、一部異なる面もある。
(価格は全て税別)
au回線は通信容量とオプションサービスを組み合わせる「組みあわせプラン」の「050データSIM(SMSあり)」か「通話SIM」において選択できる。「データSIM(SMSなし)」や、10分以内の国内通話定額サービスとのセットプラン「スーパーホーダイ」は非対応となる。現時点ではドコモ回線からau回線への変更、au回線からドコモ回線からの変更にも対応していない。
月額料金はドコモ回線プランと同額で、以下の通り(左が050データSIM、右が通話SIMの料金)。
- ベーシックプラン(上下最大200kbps):645円/1250円
- 3.1GBプラン:1020円/1600円
- 5GBプラン:1570円/2150円
- 10GBプラン:2380円/2960円
- 20GBプラン:5520円/6150円
対応端末はau回線に対応するAndroidスマートフォンとiPhone。楽天モバイルがセット販売している機種のうち、au回線に対応するものはau回線プランとセットで購入することも可能だ。
ただし、10月1日現在、au回線プランはiPhoneでのテザリングに対応していない。また、au回線プランで以下の機種を利用する場合は、SIMロック解除が必要となる。
- NTTドコモやソフトバンクが販売するAndroidスマートフォン(※1)、iPhone
- auが販売するAndroidスマートフォン
- auが販売するiPhone 6s/6s Plus/SE/7/7 Plus
※1 一部機種でアンテナピクトや通信ピクトが正常に表示されない場合がある
その他、au回線プランでは以下のケースに該当する場合に通信速度制限がかかる場合がある。
- 直近3日間の通信量が6GBを超過した場合
- 低速通信時(※2)において直近3日間の通信量が366MBを超過した場合
※2 ベーシックプランでの通信と、その他のプランにおける「容量超過」「高速通信オフ」での通信
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