約600円の2画面スマホがやってきた 久々のワクワク感!
ドコモの2画面スマホ「M」が一括648円(税込)と大幅値下げに。早速機種変更した。実際に手に取ると、ワクワク感がこみ上げてきた。
NTTドコモが、2018年夏モデルの月々サポートを増額したり、特定モデルを「端末購入サポート」適用で大幅値下げしたりと、お得にスマホを購入できる施策を打っている。中でも筆者が注目したのが、2画面スマホの「M Z-01K」。端末購入サポートを適用することで、何と、一括648円(税込)で購入できてしまうのだ。同じくジョジョスマホの「JOJO L-02K」も同様に一括648円となっており、1月23日時点では機種変更とMNPは在庫がない。
ちなみに筆者はJOJO L-02Kを発売日に12万5712円(税込)で購入した。それがまさかの99%引きという事態にショックは隠せなかったが、同じく99%引きとなった2画面スマホに興味津々。すぐに機種変更をすることにした。Mはドコモ発表会で触ったり担当者に取材をしたりはしたが、端末をしっかり使うのはこれが初めて。
折しも、モバイル業界ではディスプレイを折り曲げるスマホが登場し、2019年以降の新たなトレンドになりそうな気配。Mは2018年2月発売ながら、時代を先取りした、いや先取りしすぎたスマホもいえる。今後ブームになるであろう折り曲げスマホの予習用に使ってみるのもアリだとも思った次第。Mは折り曲げスマホの“先祖”として語り継がれるはずだから、1台持っておけば、歴史を振り返るときに重宝するはず。
改めてスペックを復習すると、Mは5.2型フルHD(1080×1920ピクセル)液晶を2つ搭載しており、開くと6.8型のサイズになる。2画面に個別にアプリを表示したり、2画面を1画面として使ったりできる。折りたたみ時のサイズは72(幅)×151(高さ)×12.1(奥行き)mm、重量は約226g。メインメモリは4GB、内蔵ストレージは64GB、プロセッサはSnapdragon 821。バッテリー容量は2930mAh。メーカーはZTE。
ドコモオンラインショップで機種変更の手続きをして、早速本体が届いた。ポイントを使って586円。筆者が覚えている限り、ここまで激安価格で機種変更をしたのはこれが初めて。
Mを気軽に購入できた理由はJOJO L-02Kにもある。Mは端末購入サポートが適用されるので月々サポートが付かないが、JOJO L-02Kも当初から月々サポートが適用されないので、月々の支払額は変わらない。またMを使って気に入らなくても、SIMをJOJO L-02Kに戻せば問題なし。
……と、個人的な話は置いておいて、実際に手に取ると、久しぶりの折りたたみ形状、そして2画面という変態形状にワクワク感がこみ上げてきた。Mは開閉するたびにヒンジの「カチッ」という音が鳴るが、これが何とも心地よい。そして2画面をフルに使ってタブレットのようにコンテンツを大きく表示したり、2つのアプリを1画面ずつ表示したりと、2画面ならではのメリットも体感。スマホのデザインはここ数年変化が乏しく、飽き飽きしていたところもあったので、2画面+折りたたみの形状は見た目、使い勝手ともにとても新鮮だ。
まだ触ったばかりなので詳細なレビューはこれからになるが、改めて実感したメリットは、以下の通り。
- 半開きの状態で固定できるので、動画視聴がはかどる
- 電子書籍を2ページ分表示できるので、文庫本のように見開きで楽しめる
- タブレットのような大画面でブラウザや写真の鑑賞が楽しめる
- TwitterとFacebookなど、複数アプリの同時表示がはかどる
- 人に自慢できる
一方、マイナス面で気になったのは以下の通り。
- 表示モード切り替え時に、やや動きが緩慢になる。もう少しサクサク動いてほしい
- 1画面(大画面モード)にしても、ベゼルがあるので画面の境目にはコンテンツが表示されず、少し見にくい
- 2画面を使うので仕方ないが、バッテリーの減りが早い印象
- 本体が重い(重量は約226g)
- JOJO L-02Kの有機ELと比べると液晶のコントラストが低く、フォントも味気ない
- カメラが使いにくい(詳細は別途)
発売から1年近くたっているので、決して「新しいスマホ」ではないが、後継機が登場しておらず、2画面スマホという形状は2019年の今でも異彩を放っている。「今さら」ではなく「今だからこそ」購入したい端末といえる。発売当初は一括9万2664円(税込)という価格で手が出なかった人も、今なら手に入れるチャンス。今後増えるであろう折り曲げスマホのヒントも考察しつつ、Mをレビューしていきたい。
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