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IIJのフルMVNOサービス、ドコモ回線とau回線のデータシェアが可能に
IIJが、法人向けフルMVNOサービス「タイプI」のオプションとして、ドコモ回線とau回線のデータ容量をシェアするサービスを提供する。バックアップ回線としての活用を想定している。通信料は1GBあたり500円から。
IIJ(インターネットイニシアティブ)が1月28日、法人向けのフルMVNOサービスの「IIJモバイルサービス/タイプI」のオプションとして、ドコモ回線とKDDI回線のデータ通信量を共有できる「パケットシェアワイドオプション」の提供を開始した。価格は全て税別。
タイプIで設定した毎月のデータ通信量を、タイプI、タイプD(ドコモ回線)、タイプK(KDDI回線)の3サービスで共有可能になる。設定量を超えた後の通信制御は、通信停止、256kbpsの低速、従量課金の3パターンから選べる。
オプションの月額料金は無料。SIM基本料金として、タイプDとKは1回線あたり月額1800円がかかる。回線の開通(アクティブ)と停止(サスペンド)を自由に行えるタイプIでは、アクティブ時が月額200円、サスペンド時が月額30円。通信料は1GBあたり月額500〜550円で、最低容量は0GB〜50GB。通信量超過後を従量課金にすると、1MBあたり0.7円がかかる。
3つの回線に対応したことで、障害や災害が発生した際のバックアップ回線として活用できる。本オプションを利用するには、法人向け「IIJモバイルサービス/タイプD」と「タイプK」の契約が必要。
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