災害に備える 「安否情報」の登録・検索方法まとめ(2/2 ページ)
日本は自然災害の多い国です。災害時に携帯電話やスマートフォンは非常に役立ちます。この記事では、災害時の安否情報の検索方法をご紹介します。
災害用伝言ダイヤル
「災害用伝言ダイヤル」は、電話から「171(いない)番」に電話をかけることで、安否を音声で保存(録音)したり確認(再生)したりできるサービスで、NTT東日本とNTT西日本が共同で運営しています。
両社の固定電話やひかり電話、公衆電話はもちろん、携帯電話を含む他社の電話(※2)からも利用できます。先に紹介した災害用伝言版・災害用音声お届けサービスと同様に毎月1日、15日と特定日に利用体験が可能なので、一度使ってみることを強くお勧めします。
※2 携帯電話は全キャリアが対応しています。IP(インターネット)電話については、通常の市外局番が割り当てられるサービス(光電話や固定代替電話など)ではおおむね利用できますが、「050」で始まる電話番号を持つサービスでは利用できません。面倒でも公衆電話などから利用するようにしてください
伝言を登録したい人は、171番に電話した後にガイダンスに従って「1」(暗証番号なし)または「3」(暗証番号あり)をプッシュ(※3)します。3を選んだ場合、ガイダンスに従って伝言の再生に必要な4桁の暗証番号を設定してください。暗証番号を使う場合は、伝言を聞かせたい相手と事前に共有しておくことをお勧めします。
その後、連絡先電話番号を入力し、30秒以内で伝言メッセージを録音します。連絡先電話番号は必ず市外局番(相当)の番号から入力してください(050で始まるIP電話番号でも構いません)。
※3 ダイヤル式電話にも対応していますが、音声回線が「ひかり電話」または「INSネット」の場合は利用できません(以下同様)
伝言を聞きたい人は、171番に電話した後にガイダンスに従って「2」(暗証番号なし)または「4」(暗証番号あり)をプッシュします。4を選んだ場合は、伝言を録音した人が設定した4方の暗証番号を入力します。
その後、伝言を聞きたい人の連絡先電話番号を入力するとガイダンスを聞けます。
なお、 災害用伝言ダイヤルはweb171と相互連携しています。web171で登録した安否情報は171番では合成音声で案内されます。逆に、171番で登録した安否情報はweb171で音声データとして再生できます。
Web上の安否確認サービス
その他、NTTレゾナントは「J-anpi(ジェイアンピ)」、Googleは「Googleパーソンファインダー」というWebベースの安否確認サービスを提供しています。
特にJ-anpiではGoogleパーソンファインダーを含む複数の安否確認サービスを串刺しして一括検索できるので便利です。
関連記事
- 北海道で災害時無料Wi-Fi「00000JAPAN」開放 まずはソフトバンクから
- 西日本の大雨災害に伴い、携帯各社が災害用伝言板を提供 Wi-Fiスポットの無料開放も
台風7号や梅雨前線による大雨の被害が拡大している。携帯各社は、災害用伝言板や災害用音声お届けサービスを運用中。被災地ではWi-Fiスポットを無料で開放している。 - 通信各社が「災害用伝言板」「災害用音声お届けサービス」を提供中 大阪北部の地震を受けて
6月18日に大阪府北部で発生した地震を受けて、「災害用伝言板」「災害用伝言ダイヤル」「災害用音声お届けサービス」の提供が始まった。 - 格安SIMは災害時でも利用できる?
4月に発生した熊本地震では、多くの方が「MVNOのサービスは災害時でも利用できるのか?」と疑問を持ったようです。大手通信キャリアとMVNOでは事情が異なる部分があります。今回は災害時にMVNOのサービスがどんな影響を受けるのかを解説します。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.