新「iPad Air」と新「iPad mini」は何が変わった? iPad/iPad Proと比較する
Appleが「iPad Air(第3世代)」と「iPad mini(第5世代)」を発表した。Airとminiの新モデルが登場するのは久しぶり。2018年3月に発売された「iPad(第6世代)」と、2018年11月に発売された「iPad Pro(11型)」との比較も交えながら、新iPad AirとiPad miniの特徴を見ていきたい。
Appleが「iPad Air(第3世代)(以下、新iPad Air)」と「iPad mini(第5世代)(以下、新iPad mini)」を発表した。ここ最近のiPadは、無印の普及モデル「iPad」と、プロ仕様のハイエンドモデル「iPad Pro」の2種類に大別されており、Airとminiが登場するのは久々だ。
2018年3月に発売された「iPad(第6世代)(以下、iPad)」と、2018年11月に発売された「iPad Pro(11型)(以下、iPad Pro)」との比較も交えながら、新iPad Airと新iPad miniの特徴を見ていきたい。
iPadをエントリーモデル、iPad Proをハイエンドモデルと見なすと、新iPad Airと新iPad miniはミッドレンジモデルに位置付けられる。ただしプロセッサは「iPhone XS」などと同じA12 Bionicチップを採用しており、中身は十分ハイスペックともいえる。
まず新iPad Airと新iPad miniの違いは、本体サイズ、重量、画面サイズ、Smart Keyboard対応の有無(Airのみ対応)、価格くらい。Apple Pencil対応やホームボタン(Touch ID)搭載など、その他のスペックは共通している。10.5型と7.9型、どちらがいいかを好みで選ぶことになる。
新iPad AirとiPadは、サイズ感が近いので、一見すると違いが分かりにくいが、中身はiPad Airの方が大きく進化している。
まずプロセッサはiPadのA10 Fusionチップに対して、iPad AirはA12 Bionicチップ。画面サイズはiPadの9.7型よりiPad Airの方がやや大きい10.5型。フルラミネーションディスプレイ、反射防止コーティング、広色域ディスプレイ(P3)、True ToneディスプレイはiPadでは対応していないが、iPad Airでは対応している。また、Smart Keyboard(10.5型)を使えるのもiPad Airのみ。
カメラのスペックは新iPad AirとiPadともに同じだ。SIMについては、新iPad Airと新iPad miniでは、Apple SIMだけでなくeSIMにも対応。iPadはApple SIMにしか対応していないので、ここも進化点だ。
スペックで劣る分、価格はiPadが最も安く、3万円台〜6万円台。新iPad miniは4万円台〜7万円台、iPad Airは5万円台〜8万円台だ。
iPad Pro(11型)と比較すると、iPad Proにしかないスペックや機能は、A12 Bionicより高性能なA12X Bionicチップ、120Hzのリフレッシュレートで画面を更新する「ProMotionテクノロジー」、iPadにマグネットで接続するだけでペアリングや充電ができる第2世代のApple Pencil、Face ID(その代わりTouch IDは非搭載)、4K動画の撮影が可能な12メガピクセルカメラ、4つのスピーカーなど。
充電端子は、iPad ProのみUSB Type-Cだが、新iPad Airと新iPad miniは従来と同じLightningが採用されている。イヤフォンジャックを搭載するのは新iPad Airと新iPad miniのアドバンテージだ(iPad Proは非搭載)。
iPad Airは、iPadからプロセッサやディスプレイの性能が上がり、画面が大きく、本体が薄くなった。iPad miniは、iPad Airと同等の性能を持ちながら小型化を図った。「iPad Proほどではないが、もう少しいいスペックで薄い、あるいは小型のiPadが欲しい」という人にとって、2つの新機種は有効な選択肢になるはずだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
新「iPad Air」「iPad mini」発表 2機種ともApple Pencil対応
新型「iPad Pro」発表 11型と12.9型 ホームボタン廃止でFace ID対応
Appleが新しい「iPad Pro」を発表。11型と12.9型の2モデルを用意。狭額縁デザインになり、Face IDに対応する。
新「iPad Pro」先行レビュー 前モデルから乗り換えたくなるほどのモデルチェンジ
Liquid Retinaを採用し、前面ほぼ全体がディスプレイになった新しい「iPad Pro」。ホームボタンを廃したデザインになり、Apple PencilやSmart Keyboardも刷新された。短期間だが、実機を使ったレビューをお届けしたい。
新「iPad Pro」は何が変わったのか? 現地で実機を隅々までチェック
Appleが11型と12.9型の新「iPad Pro」を発表。ベゼルが狭くなり、ホームボタンをなくしてFace IDを採用、LightningをなくしてUSB Type-Cを採用するなど、新しいトピックが多い。発表会の現地で実機に触れたので、その特徴を写真で見ていこう。
「新しいiPad」と「iPad Pro」はどちらが買い? 使用感とスペックを比較する
Apple Pencilに対応しながら3万7800円からという安さが魅力の、新しい「iPad」。気になるのが「iPad Pro」との違い。どちらのiPadを買うべきか?



