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「ZenFone Max Pro(M2)」、特定の周波数帯に対応しない不具合で販売停止 交換/返品対応に

ASUS JAPANの「ZenFone Max Pro(M2)(ZB631KL)」にて、特定周波数を使用できない不具合があることが判明。誤って日本向けとは異なる仕様のパーツを組み込んで日本に出荷したため。これまで販売した全てのZenFone Max Pro(M2)が、不具合に該当する。

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 ASUS JAPANが4月2日、「ZenFone Max Pro(M2)(ZB631KL)」にて、特定周波数を使用できない不具合があることを告知した。ZenFone Max Pro(M2)は3月15日に発売されたばかりだが、ASUSのオンラインストアやMVNOは現在、本機の販売を停止している。

ZenFone Max Pro(M2)
「ZenFone Max Pro(M2)」

 工場で誤って日本向けとは異なる仕様のパーツを組み込んで日本に出荷したため、本来は使えるはずの周波数帯が使用できなくなってしまった。ASUS JAPANによると、工場担当者の人為的ミスだという。これまで販売した全てのZenFone Max Pro(M2)が不具合に該当する。なお、海外向けZenFone Max Pro(M2)では同様の不具合は発生していない。

 使用できない周波数帯は、FDD-LTEがB2、B4、B12、B17、B18、B19、B28、TD-LTEがB38、B41、W-CDMAがB2、B4、B6、B19。このうち、日本に影響があるのはFDD-LTEのB18(auの800MHz帯)、B19(ドコモの800MHz帯)、B28(ドコモ、au、ソフトバンクの700MHz帯)、W-CDMAのB6と19(ドコモの800MHz帯)。

ZenFone Max Pro(M2)
不具合で対応しなくなった周波数帯と、本来対応すべき周波数帯

 FDD-LTEのB1(ドコモ、au、ソフトバンクの2100MHz帯)、B3(ドコモとソフトバンクの1700MHz帯)、B8(ソフトバンクの900MHz帯)、W-CDMAのB1(ドコモとソフトバンクの2100MHz帯)、B8(ソフトバンクの900MHz帯)には対応しているため、日本で全く使えないわけではないが、auで使える周波数帯はほとんど対応しない状態となっていた。

 ZenFone Max Pro(M2)を購入したユーザーに対して、ASUS JAPANは不具合を解消した製品と4月中旬以降をめどに交換をするか、返品の対応を取る。また、不具合のある(これまで販売した)ZenFone Max Pro(M2)を日本国内で使うと電波法に抵触する可能性があるため、同社は、必ず交換か返品をするよう呼び掛けている。

 不具合を解消した製品の販売再開は、4月中旬以降を予定しているが、まずは交換か返品の対応を優先するとのこと。

 なお、同時に発売した「ZenFone Max(M2)」では、不具合は起きていない。

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