“10倍ハイブリッドズーム”の定義にもやもやするが、超広角と望遠の撮影が楽しい「Reno 10x Zoom」:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/4 ページ)
10倍ズームカメラを搭載したOPPOのスマートフォン「Reno 10x Zoom」(リノ10倍ズーム)が発売された。10倍ハイブリッドズームとは何か、どのくらい実用的なのか。そもそも何で「ハイブリッドズーム」なのか。10倍の定義を考えつつ、いろいろ試してみた。
なぜメインカメラから望遠カメラに切り替わる「5x」ではなく(手動でズーミングすると、ちゃんと「5x」から望遠カメラに切り替わるのが分かる)、それよりちょっと望遠の「6x」になるのか。
発表会で突っ込んでみたところ、「超広角レンズが『0.6x』なので、ちょうど10倍ズームになる『6x』にした」という答えでした。
確かに、超広角レンズを「1x」と考えると、ちょうどそこで「10x Zoom」になるのだ。なるほど。「10xズーム」にしたかったのだ。
考えてみたら、タップしてズームするときの倍率が「カメラが光学的に切り替わるタイミングと同一じゃなきゃいけない」なんてルールはないし。
で、望遠カメラは画素数が1300万画素ある。出力する画素数は1200万画素なのでちょっと余裕がある。画素数に余裕があるので「6x」までは十分なクオリティーだといいたいのだろう。超広角レンズを基準にすれば「10倍ズーム」になるので製品名的にもOKというわけだ。
その先の「10x」はおまけかな。260mm相当の望遠だ。ここまで望遠にするとけっこうデジタルズームっぽい絵になる。
この先、指でスライドさせると最大で「60x」までいけるが、そこまで無理することもないだろう。絵的にはちょっとアレだし。
さて、超広角カメラを使うには、さらにもう1回タップしなきゃいけない。超広角で撮るたびにそれではやってらんないから……というわけか、超広角カメラに切り替えるときだけは専用のアイコンが用意されている。覚えておくと瞬時に超広角に切り替わるので便利。
超広角カメラは800万画素なので、このときはちょっと画素数が落ちる。あんまり気にならないけど。
個人的には素直に「1x→2x→5x→10x」としてほしかったけど、日常のスナップ的な撮影に「1xと2x」、望遠撮るときに「6xと10x」、というメリハリがあるかなという気もする。
もやもやするところもあるけど、光学的な切り替わりを意識して使う、なんて発想の方が古いのかもしれない。
基本オンにしておきたい「幻惑色」
このReno 10x Zoomのカメラアプリ、なかなかユニークである。
10倍ズームの次はこれに注目。「幻惑色をオンにする」って何だ?
英語だと「Dazzle」。ダズルだと意味がよく分からない(まぶしくて目がくらむ的な感じ)し、幻惑色の方が面白いけど、残念ながらそこまで幻惑してくれるわけじゃない。
むしろ、常時オンにしていいんじゃないかというくらい、ちょっと彩度が高めでコッテリして見栄えのする写真を撮れる。
撮り比べ。オンの方が鮮やかで、きりっとしていて見栄えがするでしょ。
これ、晴れていたらもっと差が出たんじゃないかと思う。その辺は天候の加減もあるので申し訳ない。まあ今回の作例はガスタンクと人物以外、幻惑色をオンにしたものがメインのはず。基本、オンにしちゃってよいかと思う。
なお、製品発売時、あるいはどこかの段階のファームアップで「幻惑色」が他の文言になる可能性はあると思うので、ご容赦を。
幻惑色の上にあるフィルターアイコンは、デジタルフィルター機能。それもちょっとレトロ気味のフィルターが多い。
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