夏のハイエンドスマホ5機種で撮り比べ(前編) 「超広角」と「望遠」の実力は?:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)
いよいよ出そろったカメラが得意なハイエンドスマホたち。今回はそこから5機種をセレクトして、カメラ性能を比較してみた。前編では、超広角撮影と望遠撮影の性能をチェックする。
2〜3xで撮り比べ
(AQUOS R3を除くと)どのカメラアプリも「1x」って書いてあるところをタップすると、次のズーム段階に切り替わる。カメラ用語的にいうと「ステップズーム」だ。
「望遠カメラに切り替わる」のが基本だが、Reno 10x Zoomだけは、その前に、「2x」のデジタルズームを経由する。
このあたり、メーカーのみなさんが自由に作っているので難しいのだが、ここでは「2x」を持たないP30は3x、後は2xで撮り比べ(望遠カメラを持ってないAQUOSはお休み)。
5〜6xで撮り比べ
P30は3xの上に「5x」、Reno 10x Zoomは望遠カメラを使った「6x」が用意されている。
この2つで望遠比較だ。
どこまで行けるか超ズーム対決
とまあせっかくなので、各機種の最高望遠でも撮ってみた。P30は30倍、Reno 10x Zoomは60倍、Xperia 1もGalaxy S10+も10倍まではいけるのだ。デジタルズームなので画質はアレだけどせっかくなのでやってみる。
ひたすらズームを追求していたら長くなっちゃったので、今回はここまで。
取りあえず、めちゃ晴れた猛暑というか酷暑というか日なたで5台連続で撮っていたら、熱中症になりそうになったというか、撮影していたら、幾つかのスマホから「温度上昇警告」が出た。そんな環境で撮影した結果からいくと、特に望遠に強いのがReno 10x Zoomというのは当然として、超広角から望遠まで一番安定した実力を見せてくれたのがGalaxy S10+だった。P30は超広角時だけ画作りがちょっと変わっちゃうのが惜しかったかな。
後編は人物撮影と暗所撮影のチェックを中心にいたします。
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