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Googleマップに視覚障害者向けの詳細な音声ガイド機能追加 まずは日本語と英語で
Googleマップのモバイルアプリに、視覚障害者向けの詳細な音声ガイド機能が追加された。プロジェクトには日本のGooglerが取り組み、まずは日本語と英語で利用可能になった。
米Googleは10月10日(現地時間)、「世界視力デー」にちなんで「Googleマップ」の新機能として、視覚障害者向けの詳細な音声ガイド機能を追加したと発表した。同日からiOSおよびAndroidアプリで、まずは日本語と英語でローリングアウトしていく。
同社は障害者向けの様々なアクセシビリティ機能を提供しているが、Googleマップで視覚障害者向け機能を追加するのはこれが初だ。
この機能を有効にするにはGoogleマップの[≡]→[設定]→[ナビの設定]→[徒歩のオプション]に表示されるようになる「詳細な音声ガイダンス」をタップして有効にする(本稿執筆現在、筆者の環境ではまだ表示されない)。
紹介動画(記事末に転載)を見ると、「六本木通りを西に進みます。次に曲がるまで約80メートルです」などと細かくルートを説明している。
取り組んだのは、Googleマップチームと、東京オフィス勤務のビジネスアナリストで自らも視覚障害者である杉山若菜氏。同氏は公式ブログで「この機能を使うことで、移動に神経を集中させる必要がなくなり、目的地ですることに思いを巡らせることもできます。健常者にとっては特別なことではないかもしれませんが、目が不自由な人や視力の弱い人にとっては、一人でも新しい場所を探索できるようになることを意味します」と語った。
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