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「iPhone 11」を試して、望遠カメラよりも超広角カメラが必要だと思った理由荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)

「iPhone 11」がデュアルカメラになり、「iPhone 11 Pro」とどちらにするか迷ってる人も多そうな昨今。iPhone 11 Proのカメラレビューは別途行ったので、ここではデュアルカメラのiPhone 11のカメラをチェックしたい。カメラ機能という意味で両者が異なるのは2点。ディスプレイと望遠カメラだ。

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連写と動画と超広角

 従来のiPhoneは動画を撮るときは動画モード、連写するときは長押しだったが、その操作系がちょっと変わった。

 長押しすると、押している間だけ動画を撮る(静止画と同じ縦横比で撮影される)。ビデオクリップをさっと取りたいときによい。

 連写したいときはボタンをスライドさせる。誤って長押しして、けたたましい音がなってびっくりして頭抱えることがなくなるのは朗報。

iPhone 11
連写中。150枚くらい連写したけど平気だった

 写真、ポートレートと動画以外には、タイムラプス、スローモーション、パノラマが用意されている。どれも基本的には従来の踏襲だが、超広角カメラがついたことで幅がぐっと広がった。

 例えば動画。最近、アクションカムで超広角動画が当たり前になっているので、それをiPhoneでも撮れるってのはかなり喜ばれると思うのである。超広角スローモーションを撮ってみたのだが、超広角ならではの遠近感がよい。

iPhone 11
超広角カメラでスローモーション動画
超広角で駆け抜ける列車をスローで撮ってみた

 パノラマ撮影機能も超広角の恩恵を受ける機能だ。パノラマ撮影はカメラを左右に回しながら撮って合成する技だが、超広角カメラにして縦に持つことで上下の画角を広く入れられるので、より広い範囲を一度に収められる。

iPhone 11
縦に持ち、0.5xの超広角で撮ると上下の画角が広がり、より広い風景を撮れる
iPhone 11
従来のパノラマより上下が広く入っているのが分かる。これはよい

 超広角は日常の写真にもよい。

iPhone 11
広い範囲をぐっと捉えられるので、そのパースを楽しむのもいいし、画像記録用としても情報量が多くて優秀

 極端な話、2x程度の望遠なんていざとなればデジタルズームで何とかなる。よっぽどデカくプリントしたいとか、ディテールを拡大してそこに描かれていた文字を読み取りたいとかするならともかく。

 でも超広角はそうはいかない。デジタル技術を駆使してもレンズが捉える範囲の外は記録できない。広い範囲を撮ろうと後ろに下がったら崖から落ちちゃうこともある(普通はないけど)。

 そういう意味で、「広角+望遠」のデュアルか「超広角+広角」のデュアルかどちらを選ぶかと言われたら後者だし、その方がスマートフォンらしい。

iPhone 11
このアングルだとカメラ部がなんか顔っぽくてよいですな

 iPhone 11 Proのトリプルを選ぶか11のデュアルを選ぶか迷ったら、まあ予算で決めればいいんじゃない? と思うけど、iPhone X/XSのデュアルかiPhone 11のデュアルのどちらを選ぶかと聞かれたら、iPhone 11の方だと答えると思う。

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