「Galaxy Fold」の使い勝手をじっくりと検証する 24万円の価値はある?(6/6 ページ)
サムスン電子の折りたたみスマートフォン「Galaxy Fold」が10月25日に発売された。閉じた状態は4.6型のディスプレイが表示され、開くと7.3型のワイドなディスプレイを利用できるのが最大の特徴。約4日と短期間ながら試用する機会を得たので、実際の使用感をお伝えしたい。
Galaxy Foldに24万円を払えるのか
ここまで、一通りGalaxy Foldを使って感じたことをまとめた。一言で言うなら、触れるだけでワクワクする、楽しくなるデバイスだ。用途に応じて2つの形状を使い分けられ、大画面を折りたたんでポケットに入れて持ち運べる快適さは、これまでのスマホでは得られなかった体験だ。ではこのデバイスに24万円(税込み)を払えるかどうかは……購入の動機がどれだけ大きいかによる。
24万円あれば「Galaxy Note10+」が2台買えてしまう。冷静に考えればGalaxy Note10+を買って、残りの約12万円を他に使った方がいいが、Galaxy Foldの折りたたみディスプレイので得られる体験は、何物にも代えがたい。
「新しいモノをいち早く使いたい」「2形状のディスプレイを使いこなしたい」「ディスプレイを毎日折り曲げて悦に入りたい」「人に自慢したい」「記事を書いてPVを稼ぎたい」――Galaxy Foldを使う動機はさまざまだと思う。この動機、すなわち熱量が24万円を超えたと感じたのなら、迷うことなく購入すればいい。
筆者はGalaxy Foldに触れて、細かな作法の違いに戸惑うことはあっても、使っていて「決定的に不便だ、イケていない」と感じたところはなく、パフォーマンスやカメラの性能にも満足できた。24万円を支払う覚悟を決めた、熱量の高いユーザーには「オススメできる」と言いたい。
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