スマホカメラに1億画素も必要? Xiaomi「Mi Note 10」を使って分かったこと:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/4 ページ)
カメラを5つ搭載して、そのうちの1つは1億800万画素という突き抜けたスペックを持つ、Xiaomiの「Mi Note 10」。1億800万画素の実力は本物なのか? 5つのカメラはどんなことをしているのか? これら2つに絞ってレビューしてみたい。
5つのカメラは、それぞれ何をやっているの?
Mi Note10のカメラは5連である。ほんとに5つ搭載している。
一番左の小さい穴が「マクロカメラ」。200万画素のマクロ専用小型カメラだ。画素数も少なく超近距離にしかピントが合わない。
1つ独立しているのが超広角カメラ。これは2000万画素で撮影データには16mm相当とある。
続いて3つセットになっているトリプルカメラ部分。一番左は1億800万画素の広角カメラでF1.69。画角は24mm相当で、一般的なスマートフォンのカメラよりちょっと広角。光学式手ブレ補正搭載。これがメインカメラだ。
続いて2倍カメラで約1200万画素。こちらはF2.0でポートレートカメラと称している。こちらは光学式手ブレ補正なし。1200万画素で2倍なら、メインカメラのデジタルズームでいいんじゃね、と思わないでもないが、ポートレートモード使用時にメインカメラと合わせて背景ぼかしにも使う。
さらに500万画素の望遠カメラ。この望遠カメラは公式スペックでは「10倍ハイブリッドズーム」というややこしい書き方をしているが、カメラアプリ画面では「5x」となっているし本体にも「5X OPTICAL」とあるので「5倍」でいいだろう。
5つのカメラ全てのセンサーサイズや画素数が違っているのが、またややこしいというか面白い。
撮影した写真にロゴを入れることができるんだけど、そこには「AI PENTA CAMERA」とある。PENTAはペンタゴンのペンタ。ペンタプリズムのペンタ。ギリシャ語の5。AI搭載の5連カメラといっているわけだ。今回は面白いのでそのロゴを入れてある。
ではガスタンク作例でチェック。超広角から5倍の望遠まで。
今回、広角カメラは「108M」ではなく「写真」モードで撮ってみた。写真モードで撮ると、1億800万画素の4分の1の2700万画素で出力される。
続いてマクロカメラ。これは超近距離にしかピントが合わないので、もみじを撮ってみた。
さすがに、細かいチューニングが難しかったのか、使うカメラによって色味が違っているけど、まあ細かい追求はしないことにして。
注目は「1億800万画素の広角カメラ」の画像サイズが、写真モードで撮ると「6016×4512」ピクセルになること。1億じゃなくて2700万画素サイズなのだ。
Mi Note10が採用するこのイメージセンサーは、センサー自体が「4つのピクセルのデータを混合して1つの画素として出力する機能」を持っており、それを使っているのである。1億800万の4分の1は2700万だからね。そのおかげでディテールも階調もきれいなのである。
関連記事
- 1億800万画素カメラはどう? Xiaomiの日本参入第1弾スマホ「Mi Note 10」を試す
中国のスマホメーカーXiaomiが日本参入を発表し、第1弾モデルとして「Mi Note 10」を12月16日に発売する。1億800万画素のカメラや5倍望遠を含む6つのカメラや、基本スペック、パフォーマンスなどをチェックした。 - Xiaomiは日本市場で成功するのか? カギを握るのは「5G」と「改正法」
Xiaomiが、1億800万画素のカメラを搭載した「Mi Note 10」「Mi Note 10 Pro」を引っ提げ、日本に上陸した。このタイミングで参入したのは、市場が変化する“節目”を狙っていたことがうかがえる。2020年春に開始する5Gと、2019年10月の電気通信事業法改正だ。 - 「高品質×低価格」で攻めるXiaomi 日本に「Mi Note 10」を投入する狙いは?
中国Xiaomi(シャオミ)が日本市場にスマートフォンを投入する。1億800万画素カメラを搭載した「Mi Note 10」と「Mi Note 10 Pro」を12月16日から順次発売する。Mi Note 10シリーズの特徴とは? なぜこのタイミングで日本参入を決めたのか? - 1億800万画素カメラ搭載 Xiaomi「Mi Note 10/Note 10 Pro」が日本上陸 12月16日から順次発売へ 5万2800円〜
中国Xiaomiが、日本市場への参入を正式に発表。1億800万画素カメラを備える「Mi Note 10」「Mi Note 10 Pro」やスマートバンド「Mi Smart Band 4」などを順次発売する。【訂正】 - Xiaomi日本参入へ 本社担当者を緊急インタビュー 日本市場でも「コスパ重視」
中国のXiaomi(シャオミ)が日本のスマートフォン市場に進出する。来日したXiaomi担当者に、1億800万画素カメラ搭載スマホや日本市場について聞いた。日本でも「コストパフォーマンスの高いものを提供した」という。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.