2019年を振り返る(8月編):格安大容量データ通信SIMの実態/ドコモが一部機種で「LINE」アプリを終了:Mobile Monthly Top10
「大手キャリアは月額料金が高い」「かといってMVNO(格安SIM)は通信速度が……」という悩みの間隙(かんげき)を縫うようなデータ通信専用SIMが注目を集めています。その実力を試してみると……。
2019年も、残り5日ほどです。そこで、ITmedia Mobileのアクセスランキングを月単位で振り返っていきます。
この記事では、8月のアクセス数トップ10を見ていきます。
ITmedia Mobile Monthly Access Top10
2019年8月1日〜2019年8月31日
- “月額3600円、月間100GB、縛りなし”の実力は? 「Nomad SIM」を試してみた
- ドコモの一部機種で「LINE」アプリが提供終了 プッシュ通知も停止
- 総務省の新政策にAppleが猛反発 「競争の抑制につながる」「差別的な対応」
- いまだ販売ランキング1位 「iPhone 8」がXSやXRよりも売れている理由
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8月のアクセス数1位は、Nomad Worksが提供するデータ通信専用SIMカード「Nomad SIM(ノマドシム)」のレビュー記事です。
総務省からの「要請」などもあり、MNOの通信料金は全体的に低下傾向にはあります。しかし、MVNOと比べると高いことも事実。ある意味でNomad SIMはその間隙(かんげき)を縫うサービスの1つといえます。類似サービスもちらほら見かけます。
ただ、1位の記事にもある通り、Nomad SIMとその類似サービスは月間通信容量が大きい割に、一気に使い込む(ダウンロードが続く)ような使い方をすると通信がほぼ止まってしまうという課題もあります。端的にいえば“完全な”固定回線代わりに使うのは厳しいということです。
ただ、5G(第5世代移動通信システム)になれば、現行のLTEよりも容量当たりの通信単価をより抑えられるため、このような問題もある程度は緩和されるかもしれません。5Gの商用サービスではNomad SIMのようなサービスが増えることを期待したいです。
2位には、ドコモのAndroidスマートフォンやspモードケータイにおける「LINE」アプリのサポート終了/サービス制限を伝える記事が入りました。
9月をもってLINEアプリのサービスを終了したのは、らくらくスマートフォン(F-12D)を始めとする、古いAndroid OSを用いたスマートフォン。spモードケータイについては、2020年3月ごろをめどにプッシュ通知に対応しなくなります。
サービス終了した機種は、古めの機種でOSバージョンも含めてセキュリティ面で終わりにしたのだと分かるのですが、spモードケータイでプッシュ通知ができなくなる理由は、いまいちよく分かりません……。私の回りでは、spモードケータイでLINEアプリを使っている人がそこそこいて、先のこととはいえ困った顔をしていたことを思い出します。
これに限らず、サービスを終了する際は、なぜ終了する(サービスを継続できない)のか、もうちょっとハッキリと説明してほしいと思う今日この頃です……。
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