「ドコモとメルカリが業務提携」の報道 メルカリ「協議していることは事実」
日経新聞が、NTTドコモとメルカリがポイントサービスや加盟店開拓で業務提携すると報道。2社がこれに対してコメントを発表。メルカリによると、ドコモも含めた事業者と協議していることは事実だという。
「NTTドコモとメルカリが業務提携する」との報道に対し、ドコモとメルカリが2月3日にコメントを発表した。
ドコモは「本日一部報道において、当社が株式会社メルカリと業務提携を実施するとの報道がありましたが、当社が発表したものではございません」とコメント。
メルカリは「本日、一部報道機関において、当社が株式会社NTTドコモと業務提携を行う旨の報道がなされましたが、これは当社が発表したものではありません。当社グループでは、今後のサービス提供にあたり、同社を含めた様々な事業者と協議していることは事実ですが、現段階におきまして、決定している事実はありません。今後、開示すべき事実を決定した場合には速やかにお知らせいたします」とコメント。
2月3日の日経新聞の報道によると、ドコモとメルカリはポイントサービスなどで提携し、dポイントをメルカリのフリマアプリで使えるようにする他、加盟店の共同開拓なども検討するという。
ドコモとメルカリは、2019年10月から全国のドコモショップ34店鋪のスマホ教室で、メルカリの使い方を学べる「メルカリ教室」を開催しており、2020年3月末までに約100店舗での開催を目指している。決済サービスでは、メルカリの決済に「d払い」を利用できる。
なお、メルカリの子会社であるメルペイは、「Origami Pay」を提供しているOrigamiの子会社化を1月23日に発表。ドコモとメルカリの提携が実現すれば、ドコモ、メルペイ、Origamiの3社からなる巨大勢力が誕生することになる。
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