スマホで8K動画撮影って必要? 「AQUOS R5G」を使って分かったこと:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ)
「AQUOS R5G」は、スマートフォンAQUOS初のトリプルカメラを搭載し、8K動画の撮影にも対応したのだ。トリプルカメラのうち、超広角に4800万画素のカメラを搭載した。8K動画の実力は? そもそもスマホでそこまでの撮影が必要なのか?
5G対応スマホの登場が新型コロナウイルス禍とかぶってしまって、なかなか大変な今日この頃だけれども、取りあえずシャープの「AQUOS R5G」である。
ここではもちろん5Gの話ではなくてカメラの話。スマートフォンAQUOS初のトリプルカメラを搭載し、なおかつとうとう8K動画の撮影に対応したのだ。
シャープらしいのがカメラの内訳。普通、最先端の技術を投入するのは、3つあるうちの「真ん中のカメラ」じゃない。一番使う広角カメラ。多くの端末はそこに最先端のセンサーやレンズや各種技術を投入している。
シャープはちょっと違うのである。
超広角カメラが4800万画素!
4Kは「長辺が約4000ピクセル」という意味で、一般にはフルHD(2K)……つまり1920×1080の縦横2倍の3840×2160の動画である。縦横2倍なので面積は4倍。フルHDは約207万画素相当なので4Kは約800万画素相当。ヒトコマ切り出しても約829万画素の絵が得られるわけだ。静止画として十分使えるクオリティーですわな。
じゃあ8Kは……というとさらに倍。7680×4320である。面積は倍の倍で4倍。1コマあたり約3317万画素である。すごいよね。これを秒30コマで録画するんだから。ヒトコマ切り出しても3000万画素越え。
というわけで8K動画を撮るには3317万画素以上のイメージセンサーが必要になる。で、シャープは3つあるうちの「超広角カメラ」にその高画素センサーを積んできたのだ。それも4800万画素。
内訳はこんな感じ。
4つあるうち、一番下はToFカメラなのでまあ気にしない。残る3つのうち、中央のカメラが4800万画素の超広角カメラだ。35mm判換算で19mm相当でレンズはF2.9。
残るは1200万画素の標準(広角)カメラ(26mm相当 F1.7)と1200万画素の望遠カメラ(52mm相当 F2.7)で、この2つには光学式手ブレ補正が付いている。
何はともあれ8Kカメラである。8K動画を撮るときは撮影モードを「8Kワイド」にする。
で、撮影する。8K動画時は手ブレ補正が効かないけれども、まあそれは気にしない。
気になるクオリティーだけど、8K動画をそのままアップロードしても再生できる環境ないだろ(うちにもない)、と思うので「あとからキャプチャー」機能で切り出したものをどうぞ。
という感じで1コマを静止画として切り出せるのだ。仕上がりはこんな感じ。
室内のものもどうぞ。
さすがに動画として記録したときに強く圧縮がかかっているので、ディテールはつぶれがちだけど、8K連写機能みたいに考えたらいけそうだ。
さらに「AI」を使った「フォーカス再生」機能もある。超広角カメラだとどうしてもメインの被写体が小さく写りがちだけど、フォーカス再生を使うとAIが自動的に被写体を大きくして再生してくれるのだ。
まあ再生してくれるだけで、フォーカス再生の様子をフルHD動画として書き出す機能がないのはちょっと残念だけど。(※編集注:フォーカス再生からフルHD画像への書き出し機能はアップデートで後日対応予定)
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