5Gの本命は「ルーター」にあり?/KDDIが「UQ mobile」を統合へ(沖縄県以外):Mobile Weekly Top10
日本でも商用サービスが始まった「5G」ですが、海外、特に欧米ではルーターからサービスが始まる事例が多いです。それはなぜなのでしょうか?
ITmedia Mobile Weekly Access Top10
2020年5月11日〜2020年5月17日
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ITmedia Mobileにおける1週間の記事アクセス数を集計し、その上位10記事を紹介する「ITmedia Mobile Weekly Top10」。今回は2020年5月11日から2020年5月17日までの1週間について集計し、まとめました。
今回の集計期間におけるアクセス数のトップは、世界の「5Gルーター」の事情をまとめた記事でした。
日本における5G(第5世代移動体通信システム)サービス“初号機”はスマートフォンとなりましたが、海外、とりわけ欧米ではルーター(CPE)が初号機となっているケースが多いです。5Gが当初用いる周波数帯(Band)が高めということもあり、モバイル用途でLTE(4G)並みに使えるようになるまでに時間がかかりそう……という事情もあるのですが、特に米国では無線ブロードバンドサービスの「ラストワンマイル」、つまり家庭にブロードバンド回線を引き込む手段としての期待の方が高いのです。
世界の潮流とはある意味で「逆」のスタートを切った日本の5G通信サービスですが、エリアがある程度広がると固定インターネットを代替するニーズが高まるのかもしれません。
5月14日、KDDIが沖縄県以外における「UQ mobile」事業をUQコミュニケーションズから引き継ぐ旨を発表しました。このこともあり、ランキングの4位と5位に関連する記事が入りました。
沖縄県を除く全国におけるUQ mobileは元々、KDDI子会社の「KDDIバリューイネイブラー(KVE)」が始めたMVNOサービスです。後に、ブランド供与元であるUQコミュニケーションズがKVEを吸収合併し、サービスも受け継ぎました。
今回の引き継ぎは、UQコミュニケーションズがUQ mobile事業を「会社分割」し、それをKDDIが「吸収」する形で行われる予定です。これにより、沖縄県以外のUQ mobileはKDDI直営事業となる一方、UQコミュニケーションズは再び「WiMAX」を提供するMNOに専念することになります。
……と「沖縄県以外」を強調しているのは、沖縄県におけるUQ mobileは、沖縄セルラー電話の子会社である「UQモバイル沖縄」という別会社が提供しているからです(参考記事)。今回、KDDIが引き継ぐのはあくまでも“UQコミュニケーションズの”UQ mobileであって、沖縄県のUQ mobileは含まれていません。今後も、沖縄県だけは別会社による運営を継続するものと思われます。
ちなみに、UQ mobileのライバル「Y!mobile」も、沖縄県を除く46都道府県ではソフトバンクが直営していますが、沖縄県のみ「ウィルコム沖縄」という別法人が運営しています。これは、Y!mobileブランドの前身の1つであるウィルコム(DDIポケット)の「名残」です。
ともあれ、名実共に10月からUQ mobileはKDDIの「サブブランド」となります。自社のサブブランドや子会社MVNOを擁しないNTTドコモは、他社のサブブランド強化の動きにどう対応するのか、注目です。
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