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ゆうちょ銀行で決済サービスを使った不正出金 「ドコモ口座」を含む6サービスで確認される 高市総務大臣が明らかに
NTTドコモの「ドコモ口座」を使った銀行預金の不正出金が話題となっている中、ゆうちょ銀行において同サービスを含む6つの決済サービスを使った貯金の不正出金が確認された。高市早苗総務大臣が記者会見で明らかにした。【追記】
高市早苗総務大臣は9月15日、ゆうちょ銀行の貯金がNTTドコモの「ドコモ口座」を含む6つの決済サービスを利用して不正に出金されたことを明らかにした。不正出金に使われた決済サービスの詳細や、出金(被害)額は不明だ。
【追記:14時5分】ゆうちょ銀行の即時振替サービスに対応する決済サービスを追記しました。
9月15日総務大臣会見(今回の言及に関連する部分から再生が始まります)
不正出金は、同行を所管する総務省が行ったヒアリングで明らかになったという。
ゆうちょ銀行が即時口座振替(銀行口座連携)を提供している12の決済サービスのうち、ドコモ口座を含む6サービスで不正出金が確認され、うちドコモ口座を含む2サービスでは口座の新規登録やチャージを停止している。その他の4サービスではサービスを継続している。
本件を受けて、高市総務大臣は通帳の小まめな記帳などを通して不審な出金がないかどうか確認するように呼びかけた。
ゆうちょ銀行に対応している決済サービス
ゆうちょ銀行の貯金口座からのチャージ(即時振替)に対応している決済サービスは以下の通り。太字のサービスでは、新規の口座振替の申し込みを停止していることが確認できている。
- 支払秘書(ウェルネット)
- ドコモ口座(NTTドコモ)
- Kyash
- PayB(ビリングシステム)
- FamiPay(ファミマデジタルワン)
- pring
- PayPal
- PayPay
- メルペイ
- ゆめか(ゆめカード)
- LINE Pay
- 楽天Edy
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