お得なのはどこ? 「楽天モバイル」「UQ mobile」「Y!mobile」の料金と端末を比較(1/2 ページ)
月額2980円で自社エリアのデータ通信が使い放題の楽天モバイル。そこに「スマホプランR」で対抗したのがUQ mobile。Y!mobileもその動きに追随した。そこで、3社の料金プランと取り扱い端末、iPhoneの対応状況などを比較してまとめた。
楽天モバイルが月額2980円(税別、以下同)の「Rakuten UN-LIMIT」で、自社エリアに限定されるもののデータ通信使い放題を提供してきたことで、まずUQ mobileが対抗の「スマホプランR」を導入。その後、Y!mobileが高速データ通信容量を増量した他、それを使い切っても「最大1Mbps」で利用できるように「スマホベーシックプラン」を改訂した。手頃な料金でスマホを持ちたい人たちにとって、この3社の料金プランは魅力的だ。
一般的に、スマートフォンの料金プランは月額料金と高速データ通信容量で比較されがちだが、3社の場合、音声通話料にも見逃せない違いがある。また、契約するときには回線だけでなく、端末をセットで購入する人が多いはずで、取り扱い機種のラインアップも選択に影響してくる。そこで、3社の料金プランと取り扱い端末、iPhoneの対応状況などを比較してまとめた。
料金プランの基本項目を比較
まずはデータ通信を中心に比較する。楽天モバイルのプランはRakuten UN-LIMITの1つだけで、データ通信無制限なのが最大の特徴。しかし無制限なのは楽天エリアのみで、それ以外のauにローミングしているエリアでの容量は5GBまで。ヘビーユーザーはエリア外での利用に注意が必要。
UQ mobileはスマホプランRを導入したことで、スマホプランM/Lは2020年5月末で新規受付を終了し、プランが2つに整理された。Y!mobileは一見、UQ mobileよりも料金が高く見えるが、これは通話の国内10分かけ放題を含んでいるため。UQ mobileのスマホプランS/Rに、後述する国内10分かけ放題の通話オプションを付けると、Y!mobileのスマホベーシックプランS/Mと同じ月額料金になる。こうなると2社の違いは、新規契約の場合の6カ月間の割引の有無、データの増量特典の容量、データ量の繰り越しの有無程度。
なお、データの増量特典を受けるには、それぞれ条件がある。さほど難しい条件ではないが、増量特典はともに、終了時期は明示されていないもののキャンペーン扱いとなり、無料で増量されるのは13カ月間のみ。
データ容量の上限を超えてしまった場合の低速時の速度「1Mbps」にも、細かい違いがある。UQ mobileは手動で低速にできるが、Y!mobileはできない。詳しくは「Y!mobile、UQ mobile、楽天モバイルで違いは? 『制限時1Mbps』を比べてみよう」を参照してほしい。
音声通話の扱いはそれぞれ異なる
楽天モバイルでは、「Rakuten Link」アプリを使う限りは、通話とSMSの送信が無料。海外から国内への通話も、Rakuten Linkアプリを使えば、66の国と地域で通話、SMSの送信が無料になる。Rakuten LinkアプリはiPhone向けも提供されている。今はコロナ禍の影響で海外に行きにくい状況だが、海外でも日本に無料で電話をかけられるのは安心だ。
UQ mobileのスマホプランには通話料は含まれていない。着信専用でない限り、通話オプションのいずれかを付けた方が安心だろう。電話をかけることが少ない人にも、月額500円で1カ月60分までの通話ができる「通話パック(60分)」が用意されている。
Y!mobileはスマホベーシックプランに10分かけ放題が含まれている。それ以上、電話をかけることが多いなら、月額1000円で国内通話がかけ放題になる「スーパーだれとでも定額」を付けることができる。
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