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iOS 14では「カメラ」「写真」アプリの使い勝手が向上 細かな違いを確認した荻窪圭のiPhoneカメラ講座(3/3 ページ)

メジャーバージョンアップとなった「iOS 14」ではカメラ機能も大きく進化。「カメラ」と「写真」に特化してちょいと解説する。

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写真アプリでは一覧表示に注目!

 続いて写真アプリ編。写真アプリもiOS 14になってちょっと変わった。

 大きく分けて3つ。どれも実用的なものだ。サクッと行こう

  1. 一覧表示時のコントロールが可能に
  2. 写真にキャプションを入れられるように
  3. 写真の回転方向が逆に!

1.一覧表示時のコントロールが可能に

 まずは「アルバム」のサムネイル表示。

 今までは正方形にトリミングされたものがびっしり並んでいたが、それだと見た目はキレイだけどサムネイルから写真の判断がつかなくて不便ってこともあったわけである。

 それを選べるようになった。

iOS 14iOS 14 おなじみの「全部正方形にしてタイル状にびっしり並べる」式。写真の縦横もよく分からないが(写真=左)、右上の「…」をタップするとメニューが現れるので「アスペクト比グリッド」にする(写真=右)

iOS 14
隙間はできるけど元写真のアスペクト比に応じたサムネイルに切り替わる

 見た目か実用性か、選べるのは素晴らしい。

 サムネイル表示の画面でピンチアウト、インの操作で、サムネイルの画像自体を拡大、縮小できるようになったのも新しい。

iOS 14iOS 14 ピンチ操作でサムネイル画像の拡大、縮小が可能に

 さらにこのメニューに「フィルタ」も付いた。お気に入りだけ、写真だけ、ビデオだけというようにサッと絞り込める。

iOS 14
これ以上細かく絞り込みたいときは検索や撮影地などを使うべし

 また、アルバムに対して「並べ替え」機能が付いた。アルバム内の写真はドラッグして自由な順に並べ替えられるけど、これを「古い順」「新しい順」でソートできる。

iOS 14iOS 14 「…」で開くメニューの項目数がグッと増えた。並べ替えに注目(写真=左)、撮影日時での並べ替えが可能になったのだ(写真=右)

2.写真にキャプションを入れると検索時にも便利

 写真にキャプションを追加できるようになった。

iOS 14iOS 14 写真に「キャプションを追加」が追加された(写真=左)、キャプションを入力したの図(写真=右)

 これはなかなか実用的。検索時のキーワードとして使えるからだ。

iOS 14
検索時にキャプションも検索キーワードになるのでまめに入れておくと後で探すときにめちゃ便利

3.写真の回転方向が逆に!

 最後は意外に大事なこれ!

 横位置で撮ったつもりなのになぜか「縦位置」で撮れていた、ってことは誰しも経験あるはず。特に上や下を向けて撮ったときに起きやすい。カメラのデフォルトは「縦位置」で、上や下に向けた時はカメラ側では判断がつかないからだ。気になる人はいったん横位置にして正面に向け、カメラに「横位置だよ」と覚えさせてから撮ればいいんだが、まあそういうのって忘れるよね。

 で、90度間違って記録された写真は「写真」アプリの「編集」から回転させてやればいいのだが、そのときの方向が逆になったのだ。多くの人にとっては「元に戻ってくれた」かも。

iOS 14iOS 14 iOS 13の回転。時計回りになっている。そもそも右下のアイコンと回転方向が逆だろう、とツッコミたい感じ(写真=左)、iOS 14の回転。反時計回りになっている。元に戻った(写真=右)

 横位置で写真を撮る時、iPhoneをどちらに回転させるか。画面上のシャッターを親指で押す人は左に回転させるはずでそういう人にとって「今までが逆だった」のだ。逆だと、正しい方向にするまで「3回タップ」しなきゃいけないわけで、面倒だったのである。

 実はiOS 12までは反時計回りで、iOS 13でいきなり時計回りになり、「え?」となったのである。元に戻ってうれしい。

iOS 14
iOS11の回転機能。そもそも反時計回りだったのだ

 ただ、この「画像の90度回転」って結構よく使うので、「編集」モードに入らずとも写真閲覧の画面で使えるようにしてほしいと思う次第である。

 以上。

 iOS 14化で知っておいた方がいい機能や仕様変更をピックアップしてみた。総じて「使い勝手がよくなっている」ので、ぜひ使ってみてほしい。

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