コンパクトになっただけじゃない 「iOS 14のSiri」の進化を検証してみた(1/2 ページ)
9月17日に正式版がリリースされたiOS 14では、Siriに関するアップデートも多くあった。そこで、改めて諸々の進化点がどのようなものなのか、チェックしていきたいと思う。
iOS 14では、Siriに関するアップデートも多い。UI(ユーザーインタフェース)がコンパクトになっただけでないので、あらためてSiriの進化点をチェックしていきたい。
UIがコンパクトになった
まず、象徴的な変化をおさらいしておくと、SiriのUIがコンパクトになった。従来はSiriが音になると、画面全体がSiriの表示に切り替わってしまったが、iOS 14では、画面下部にアイコンが表示されるだけで、大部分の画面表示を維持したままSiriを利用できる。検索結果などが表示される部分も、バナー状の通知と同じように、画面上部に枠で表示される。
ちなみに、全画面表示ではなくなったことで、従来「例えばこのように訪ねてください:〜」と表示されたチュートリアルは現れなくなっている。既にiOSに慣れている人ならば問題ないが、初心者は戸惑うかもしれないので注意したい。
オーディオメッセージの送信が可能に
「メッセージ」アプリ経由での、オーディオメッセージ送信がSiriから行えるようになった。「〜(連絡先に登録してある人の名前)にオーディオメッセージを送る」のように指示しよう。「はい、録音します…」とSiriが反応したら、音声を録音する。録音が終了すると、音声データのプレビューとともに「送信」か「キャンセル」を選択できる画面が表示される。オーディオメッセージの利用になじみがない人も多いだろうが、テキスト入力が面倒な場面では、こうした機能は便利だ。
ちなみに、SiriKitを通じて、サードパーティー製アプリでも、Siri経由でオーディオメッセージの送信に対応できるようになるとのこと。試しに「LINE」(ver.10.16.1)で試してみたが、こちらはまだ対応していなかった。
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