武田大臣、ドコモ「ahamo」の“手数料なし”を評価、接続料の低廉化は「しっかりとサポートしていきたい」
武田良太総務大臣が、12月8日の記者会見で、携帯料金値下げやMVNOを取り巻く動きについて言及した。ドコモのahamoとY!mobile、UQ mobileの違いは「手間と手数料」とコメント。MVNOの接続料低廉化については「しっかりサポートしていきたい」とした。
武田良太総務大臣が、12月8日の記者会見で、携帯料金値下げやMVNOを取り巻く動きについて言及した。
12月4日の会見で武田氏は、NTTドコモの新料金プラン「ahamo」ついて、メインブランドで低廉なプランを発表したことを受け、「競争を導く大きなきっかけになる」と評価。一方、ソフトバンクやY!mobileで、KDDIは、UQ mobileで同様に低廉なプランを発表済みだが、ソフトバンク、KDDIとドコモの違いについて問われた武田氏は「同じ事業者でありながら、その乗り換えのときに手間と手数料を取ることは、いかがなものかと、常に問題視してきた」とコメント。ahamoは手数料なしで乗り替えられることを評価していることを示した。
また、ドコモのahamoを受け、日本通信が月額1980円(税別)で16GBのデータ通信を利用できる「SSDプラン」を発表。ahamoよりも1000円安く、ahamoのサービス開始日からは、料金を据え置いた上で月間データ容量を20GBに自動増量する。こうした動きに対しては「本格的な競争に向けた『大きなきっかけ』になったことは、間違いない」と話し、競争が活発になってきたことを評価した。
「アクション・プラン」では、MVNOの接続料を3年間で5割減にすることを目標としているが、接続料に対する考えを問われた武田氏は「MVNOも、競争の市場における重要な軸として大いに活躍していただくことを期待している。接続料の低廉化は、公正な競争を導く上で絶対条件となってくるので、しっかりとサポートしていきたい」とコメントした。
関連記事
- 武田総務大臣、ドコモの「ahamo」は「競争を導く大きなきっかけになる」と評価
武田良太総務大臣が12月4日、記者会見でNTTドコモの新料金プラン「ahamo」について言及。「公正な市場に競争を導く大きなきっかけになると期待している」と評価した。MVNOについては「それなりの経営努力をしていただかないといけない」とコメントした。 - ドコモの激安「ahamo」で携帯業界に激震も、“料金プラン”扱いには疑問
ドコモは若者をメインターゲットに据えた「ahamo(アハモ)」を発表。料金は、20GBのデータ容量に5分間の通話定額が付いて月額2980円(税別)と、他社より低い水準の料金を打ち出した。同じ2980円の楽天モバイルよりも優位性は高い。一方、既存ドコモユーザーの移行は限定的とみられる。 - ドコモの「ahamo(アハモ)」、気を付けるべき点は?
NTTドコモが“新プラン”として打ち出した「ahamo(アハモ)」。従来のドコモのプランと異なる注意点がいくつかあるので、簡単にまとめる。 - 日本通信が「月間16GBで1980円(税別)」の新プランを発表 ドコモ「ahamo」の開始日に「月間20GB」に自動増量
日本通信が、NTTドコモが2021年3月に開始する新プラン「ahamo(アハモ)」に対抗する。月間16GBのデータ量と70分の通話料金込みで1980円(税別)の「SSDプラン」を新設し、ahamoのサービスインに合わせて月間データ量を20GBに自動増量するという。 - 武田総務大臣、解約金なしプランも「まやかし」「国民を欺いている」と一蹴
武田総務大臣が、12月1日の記者会見で携帯料金の値下げや、それに伴うMVNOへの影響について言及した。メインブランドからサブブランドへ乗り換える際、旧プランだと解約金は発生することから「国民を欺いている」と一蹴。MVNOへの影響については「一番の恩恵を受けるのはMVNOの皆さん」とした。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.